ダルビッシュ 史上最多タイ日米通算203勝ならずも劇的逆転勝利に満面笑顔「いい形で遠征に行ける」

ホワイトソックス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ（AP）

　◇インターリーグ　パドレスーホワイトソックス（2024年9月22日　サンディエゴ）

　パドレスのダルビッシュ有投手（38）が22日（日本時間23日）、本拠でのホワイトソックス戦に先発。6回1/3を3安打2失点と好投し、チームの勝利に貢献した。

　広島、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹に並ぶ史上最多の日米通算203勝目はならなかっが、チームの劇的逆転勝利に「今も凄く盛り上がっているように、チームも凄く盛り上がっているので、いい形で遠征に行けるので良かった」と笑顔。ナ・リーグ西地区優勝を争うドジャースとの直接対決となる24日（同25日）からの3連戦へ手応えを口にした。

　立ち上がりから安定感抜群だった。初回、先頭のバルガスから連続三振。2回まで2イニング連続で3者凡退で終えるなど、ペースをつかんだ。3回1死から8番・リーに先制ソロを浴びたが、慌てることはない。3回2死一塁、ロベルトから三振を奪い、この日6個目の三振で日本選手初、史上90人目のメジャー通算2000奪三振を記録。カーブ、スライダー、スイーパー、シンカーなど多彩な変化球を軸に、ホワイトソックス打線に的を絞らせなかった。

　1－1の6回1死からバルガスに勝ち越しソロを許し、リードを許したままマウンドを降りたため、今季7勝目はならなかったが「2回、ちょっとミスしたけど、結果的に長いイニングを投げて勝てて良かった。楽しく投げることができました」と充実感いっぱいだった。

　ホーム最終戦となったこの日、パドレスはチーム記録となる331万4593人の観客動員を記録。8回の攻撃では観客総立ち、耳をつんざくような大歓声が球場を支配した。試合前の時点でナ・リーグ西地区首位のドジャースとのゲーム差は3。24日（同25日）からは敵地で直接対決3連戦を戦う。「チームの雰囲気は最高ですし、僕はLAで投げませんが、ちゃんと応援して、勝ち越せるようにしたい」。逆転優勝へ、ムードは最高潮だ。