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ソフトバンク・山川 結果で示した“優勝請負人” 本塁打&打点パ2冠も「しっかりもがき、成長できた」

スポニチアネックス / 2024年9月24日 6時2分

<ソ・オ>小久保監督(手前)と抱き合って喜ぶ山川(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク9―4オリックス(2024年9月23日 京セラD)

 結果で示す――。ソフトバンク・山川の揺るがぬ覚悟だった。今季135試合目。全試合で4番に座った主砲はオリックス戦に勝利を収めると、一塁の守備位置から歓喜の輪へ駆け寄った。

 「うれしく思います。ただ、悪い月の方が記憶に残る。打てなかった時期が多くて悔しかった。しっかりもがいたので。そこは少しは成長できたのかなと思う。過去にもいっぱいありましたけど、今回は特にきつかったので」

 32本塁打、94打点でリーグ2冠。自身2度目のリーグMVPも視界に入る。ただ、決して順風満帆だったわけではない。6月は23試合でまさかのノーアーチ。7月もなかなかエンジンがかからず停滞した。

 そんな中でオールスター第1戦の前日。札幌市内の日本料理店で食事をした際に小久保監督から打撃技術のアドバイスを初めて受け、「逃がさん」と4番固定を伝えられた。その言葉はうれしく、意気に感じた。

 「“任せる”とかではなく“逃がさん”という言葉が小久保監督の信念を感じる部分だった。プロ野球選手として、いいも悪いも経験してきた。その言葉にいろいろな意味が詰まっている。凄く“プロ”というものを感じるひと言でした」。後半戦は8月11本塁打など本領発揮。プロとして全てを受け止め、不動の4番として打線をけん引した。

 1年前は女性関係の不祥事で、西武から無期限の公式戦出場停止処分を科されていた。「今まで積み上げたものはゼロになる。マイナスから」。大きな批判にさらされながらも国内FA権を行使してソフトバンクに移籍。覚悟を決め、持ち前の野球に対するひたむきさで突き進んだ。

 18、19年に不動の4番として西武をリーグ連覇に導いた。場所を移しても「優勝請負人」の肩書きは不変だった。(木下 大一)

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