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給与総額削減の中、15人のマイナーリーガーを手放し積極補強を続けたパドレスGM 見習うべき手腕

スポニチアネックス / 2024年9月24日 9時13分

パドレスのプレラーGM

 ロサンゼルスタイムズ紙のビル・シャイキン記者が23日付のコラムで、パドレスのAJ・プレラーGMの積極的な補強を称賛している。

 最大の支援者だったピーター・サイドラー・オーナーの死去後、昨オフのパドレスは給与総額を3分の1も削減。サイ・ヤング賞投手のブレーク・スネル、オールスター選手のフアン・ソト、クローザーのジョシュ・ヘイダーらを失った。それでもマニー・マチャド、フェルナンド・タティス、ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブらを軸にチームを立て直した。そしてパドレスは2010年以来初めて90勝に到達(90勝66敗)。オールスター後の勝率は.702(40勝17敗)で、メジャーリーグ最高である。

 給与総額が削減された中、プレラーが積極的に使ったのは若手有望株(プロスペクト)だった。3月には先発投手ディラン・シース、5月には2年連続首位打者のルイス・アラエス、7月にはリリーフ投手のジェイソン・アダムとタナー・スコット、ベテラン先発投手のマーティン・ペレスを獲得した。これらの5つのトレードで、プレラーは15人のマイナーリーガーを手放した。

 こうした動きについては、ファームシステムを枯渇させ、球団の未来を犠牲にしていると批判されることがある。しかしながら、シェイキン記者は他球団もプレラーを見習うべきだと主張する。Financial flexibility(財政的柔軟性)などという言葉を使い、マイナーリーガーを溜め込み再建5年契約を説く編成本部長がいるが、プレーオフに40%のチームが出られる今のシステムで、そんな悠長なことを言っているのはどうなのか?もっと勝ちにいくべきではないか。チケットの値段が年々上がっていく中で、ファンはそれだけお金を払うなら、当然今、優勝を目指すチームを応援したい。加えて「バイヤーかセラーか」という二元論が存在してきたが、常に両方を行うべきだ、と。

 プレラーがオフにソトをヤンキースへトレードした際に、交換でリリーフ投手のマイケル・キングを獲得した。彼は今季、パドレスの先発投手として12勝9敗、防御率3.04の成績を挙げている。プロ野球はビジネスであり、顧客満足度はビジネスの成功を測る重要な指標。パドレスは昨季82勝80敗だったが、観客動員記録を更新した。多くのファンが信じ続けた結果、今年も観客動員記録を更新し、330万のチケットを販売、ホームゲームの3分の2を完売している。

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