CBC石塚元章氏 兵庫・斎藤知事の弱音連発に重ねた過去の不祥事「苦しいんだって、よく言えたな」

兵庫県の斎藤元彦知事

　CBCの石塚元章特別解説委員が24日、TBS系「ゴゴスマ～GOGO！smile～」（月～金曜後1・55）に生出演し、疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議が兵庫県議会で可決された斎藤元彦知事（46）が、囲み取材で発言した内容に疑問を呈した。

　失職か辞職か、それとも議会解散か。29日までに決断を迫られている斎藤氏はこの日、記者団の囲み取材に応じ、「私も人間ですから。世間的にはメンタルが強い、鋼のメンタルと言われているかもしれないですけど、今朝も苦しい胸の内もあったり、思い悩むこともこれまでもありましたし」「胸がくーっと苦しい」「正直言うと、ずっと苦しかったですよ」と、自身の苦悩を口にした。　

　パワハラ、おねだりなど数々の疑惑が取り沙汰されながら、百条委員会でも表情を変えず淡々と疑惑を否定し続けた斎藤氏から、珍しく出た弱音だった。

　この談話を聞いて、石塚氏は「会見を聞いていて思い出したのが」と前置きし、00年に大手乳製品メーカーが起こした集団食中毒事件の会見に触れた。「20年以上前に某大手食品メーカーが食中毒をやって、社長が記者会見で責められた時に、“みんなが大変な目に遭ってる”と言われて、社長が“私は寝ていないんだ”って言ったんです。それで大ひんしゅくを買った」。問題を棚上げにして自分アピールしたトップの様子を、斎藤知事に重ね合わせた。

　さらに石塚氏は、斎藤知事の発言に対して「苦しいとか朝しんどいとかおっしゃいますけど、怒鳴られた職員とか、亡くなった方とかのことを考えて、それでも私は実は苦しいんだって、よく言えたな」とバッサリ。「あの時の食中毒事件の社長を思い出した。それ言っちゃダメでしょう」と、あらためて苦言を呈した。