阪神・秋山 引退試合に先発「改めて多くの方に応援していただいていたのだなと」セレモニーでは涙も
スポニチアネックス / 2024年9月24日 16時43分
今季限りで現役を引退する阪神・秋山拓巳投手(33)が、引退試合に先発した。
試合後引退セレモニーが行われ、大勢のファンの前で感謝の言葉を述べた。
以下、テレビ代表の一問一答。
―今の気持ちは
「やっぱり、みんなと野球できなくなるのがすごく寂しくなるなっていうのが1番ですかね」
―ファンの方とも最後のお別れをされてましたけれども、どんな声かけられたり、どんな話をしたりされたんでしょうか
「なかなかうまくファンの方に感謝の気持ちを伝えることが、やっぱり今までできてなかったので、最後にこうやって感謝の気持ちを伝えることができて、本当によかったかなと思ってます」
―スタンドでもいっぱいタオル揺れてましたけども、その景色見た時っていうのはどんな思いでしたか。
「本当に15年間っていう長い時間で、改めてこれだけ多くの方に応援していただいてたんだなっていう思いから、やっぱり登板前はすごくウルってくるものがありました」
―15年間を振り返っていただいてどんな15年だったでしょうか。
「本当に誇れるものかどうかはわかりませんけど、成績が残せなくても、こうやって1軍で投げるために必死に頑張ってきた、はいあがることもできたシーズンも何度かあったので、すごくこの15年間、誇らしく思ってます」
―明日からはもう練習をすることもなければ、その膝を痛めつけることもない。そんな日々が始まると思いますが、それについてはいかがですか。
「本当にやっぱりそこが1番寂しくて。さっき喋らしてもらった時も、 後輩に厳しい言葉を投げかける、間近で投げかけるっていうこともできなくなるっていうのが、本当に寂しくなっちゃうなっていうのが、1番寂しいところですけど、これからは本当に別の目線で、別の場所からタイガースに貢献できるようなことをやれればいいかなと思ってます」
―頑張ってきた膝に声をかけるとしたら、どんなこと声かけたいですか。
「痛いながらも無理やり練習してきましたし、これからの人生も長いんで、これ以上悪くならないでねって伝えたいかなと思います」
―15年間、色々なことがあったと思いますが、秋山さんが誇れるものがあるとしたら、それはなんでしょうか。
「諦めず何度もはい上がってきたっていうところが。最後もう1回はい上がりたかったですけど、何度もはい上がることができたっていうのが1番かなと思います」
―今日の最後の登板のことも伺います。 マウンドに上がって、いつも通りのワインドアップで投球していましたけども、最後だなっていう実感が湧いてきたりしたのはありましたか。
「昨日からどういう登板になるかなってすごく不安で、 泣きながら投げてるのかなとかいろいろ考えてましたけど。投球練習の時からほんといつも通りで。マウンド上がってもね、配球は藤田のキャッチャーの配球の意図を考えながら、本当いつも通りピッチングすることができてて、最後リチャード選手を追い込んだところで、やっぱり最後は1番頑張ってきた外角低めの真っすぐ、そこだけは投げたいなと思ってたんで、結果、本当気持ちよく打たれましたけど、全く後悔はないし、いい形で締めくくることができたかなと思ってます」
―最後マウンドから降りられる時に土をならしていた姿も印象的でしたが、あれはどんな思いを込めたんでしょうか。
「長い間鳴尾浜でも投げてきましたし、また鳴尾浜ももう明日で最後なんで、感謝の気持ち持込めて、雑ではありますけど、ありがとうっていう気持ちを込めて整備させていただきました」
―本当に怪我をしてからはワインドアップをすることにも負担がかかっていたというふうにも聞いてますけれども、それでもそれを貫いた。どんな思いがあったんでしょうか。
「ワインドアップをやめる時期っていうのも長かったですけど、やっぱりそれもどうにかして、いい球を投げたいっていう思いで、そういう思いでの決断でもあったんで。最後、力及ばずで、また頑張ることはできなかったですけど、こうやってワインドアップで終わることができて、満足してます」
―最後に、秋山選手のこの15年間、プロ野球人生、1つ例えば本にするとして、タイトルをつけるとしたらどんなタイトルにされますか。
「なんですかね。。腐らず、腐らず本当にやってこれたんで、なんかいい言葉ないですか?(笑い)腐らずやってこれたっていう…“はい上がる”とかでいいんじゃないですか」
―わかりました。代表質問以上で…。
「捲土重来があるやん!ぴったり!」
―捲土重来。これからの人生に向けてはどうでしょうか。
「これからの人生は、高校卒業して15年間、ほんとにずっとこの世界にいたんで、人間として成長できるようにいろんな角度のことを勉強していって、また阪神タイガースに還元できるように頑張っていきたいなと思ってます」
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