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【虎番リポート】岩崎と岡留の熱いハグ その真相と「記念球」の行方

スポニチアネックス / 2024年9月25日 5時18分

21日、岡留(左奥)からウイニングボールを受け取った岩崎(右)

 佐藤輝の決勝弾で阪神が辛勝した21日DeNA戦後、三塁ベンチ前での光景に目を疑った。6―5の延長10回。クリーンアップを3人で退けた岡留を、岩崎が熱烈なハグで迎えた。感情を表に出さない守護神の、衆人環視の中での行動に驚いた。

 後日、意図を問うと「岡留、凄かったじゃないですか」とニヤリ。「人前で珍しいな、と思って」とぶつけると「500試合のボールをくれたので。(普段ハグは)あまりないかもしれないです」。レアな抱擁の裏には「記念球」で結ばれた両腕の深い絆があった。

 この試合、岩崎が通算500試合登板だった一方、岡留にもプロ初セーブが付いた。2つのメモリアルが重なるウイニングボールは、大山の進言で岡留から岩崎へ。譲渡について3年目右腕は「(抑えた興奮で)何も考えられなかった」と苦笑いだが、11年目左腕の脳裏に昨秋のある瞬間がよみがえった。

 「初勝利のときにボールを渡したのが、帰ってきたのかな」

 岡留がプロ1勝を挙げた昨年10月1日広島戦は、岩崎にとっても初タイトルの「最多セーブ」が確定した日だ。当時の勝利球は今回と逆で、岩崎から岡留へ贈られている。1年後に実現した“ボール交換”が先輩の琴線に触れた。死闘後の感情的なハグは「500」の節目を快投で締め、偉業に白星で花を添えてくれた後輩への厚い感謝の表れだった。

 実は、岡留の手元に初セーブのラストボールも戻ってきている。岩崎は関係者から500試合登板を祝す別の球をもらったため、1年前同様に勝利球を譲ったのだ。24歳の一層の飛躍につながるであろう2つ目の勲章。ブルペンリーダーらしい“親心”を垣間見た。(八木 勇磨)

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