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M4の巨人・阿部監督「力みまくれ」 優勝へ逆転の発想 独特の緊張感を力に変えて…さあラストスパート

スポニチアネックス / 2024年9月25日 5時31分

東京駅を出発する阿部監督(撮影・光山 貴大)

 4年ぶりのリーグ制覇へ、優勝マジックを4としている巨人・阿部慎之助監督(45)が24日、選手たちに「力みまくれ」という逆転の発想で残り6試合に臨むことを求めた。適度な緊張とリラックスした状態でプレーさせることが狙いで、首位のチームはきょう25日のDeNA戦(横浜)を皮切りに5連戦に突入。最短27日の優勝決定へ向け、ラストスパートする。

 阿部監督らしい表現法だった。優勝マジック4で迎える残り6試合。一戦必勝を期す中、試合に臨む選手たちには逆転の発想を提案した。

 「もう力めねえっていうくらい力んだ方が、いいかもしれないな。“力むな”と言うと力んじゃうから。もう体が壊れるんじゃねえかなっていうくらい、力んだ方がいいかもしれない」

 心理学ではベストパフォーマンスを発揮するためには、適度な緊張とリラックスした状態でのプレーが必要とされている。いわゆる「ゾーン」に入ることで、集中力も高まり、体も動く。4年ぶりの優勝へ向け大一番が続くだけに、自然と力が入ることは織り込み済み。だからこそ、逆の発想をしたわけだ。練習では思い切り力んで、試合では少しでもリラックスしてほしいという狙いもある。

 2位・阪神とは2ゲーム差。マジックが出ているが油断はなく、目の前の一戦に集中する姿勢は「変わらずです」とした。自身が現役時代の08年は141試合目で阪神に勝ち、優勝マジック2が点灯。指揮官は「最後、クルーンが阪神戦で赤星さんを三振に取って、逆マジックが出て、勝った」と細部まで記憶する。最大13ゲーム差をつけられていた阪神を逆転し、メークレジェンドを成し遂げた。

 若手、中堅、ベテラン。それぞれの立場で、独特の緊張感を味わいながら優勝争いに臨む。開幕から全試合で4番に座る岡本和は、通算1000安打まで残り4本。節目は目前だが「残り少ないので頑張りたい。個人成績はどうでもいいので、優勝できればそれが一番」と勝利だけを追い求める。

 2月の那覇キャンプ。阿部監督はファンから優勝予想日を求められ「セプテンバー(9月)の25!」と返した。終盤までもつれる展開は予想通りで、25日は敵地でのDeNA戦。力みを力に変え、最後の6試合を乗り切る。(川島 毅洋)

 ≪史上5度目の両リーグ新人監督優勝なるか≫巨人が優勝すると、阿部監督は小久保監督(ソ)に次ぐ就任1年目での胴上げとなる。両リーグともに新監督がチームを優勝に導くと15年の工藤公康(ソ)、真中満(ヤ)両監督以来5度目。そのうち、ともに現役時代に巨人在籍経験のある監督同士では02年の原辰徳(巨)、伊原春樹(西)両監督以来2度目になるがどうか。

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