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広島 ついに貯金0&自力CS消滅…坂倉の適時打で25イニングぶり得点も今季マツダでヤクルトに初黒星

スポニチアネックス / 2024年9月26日 5時5分

<広・ヤ>5回、交代を告げ、引き上げる新井監督(撮影・平嶋 理子)

 ◇セ・リーグ 広島1―3ヤクルト(2024年9月25日 マツダ)

 閉塞(へいそく)感が拭えない。広島は25日、本拠地では今季9戦全勝だったヤクルトに1―3で敗れ、最大14あった貯金を全て吐き出した。3点を追う8回に坂倉将吾捕手(26)の適時打で25イニングぶりの得点を挙げたものの、反撃はそこまで。2012年9月以来12年ぶりとなる月間17敗目(4勝)。3位・DeNAとは1・5ゲーム差に開き、自力によるクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。

 3点劣勢の8回、反撃を信じる真っ赤なファンが沸いた。中前打の矢野を2死二塁に置き、5番・坂倉がカウント2―2からの高めナックルカーブを右前にはじき返す。意地の適時打。末包も遊撃内野安打で続いた。だが、菊池が二ゴロに倒れて反撃は終わった。

 「まぁ、6回だと思います…」(坂倉)

 「軌道が今までと違い、頭になかった分、手が出なかった。その前の打席で何とかできれば…」(末包)

 坂倉は、25イニングぶりの得点となった適時打よりも、1点を追う6回1死満塁で遊飛に倒れた打撃を悔いた。気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った末包も、6回2死満塁で真ん中高めのチェンジアップに手が出ず、見逃し三振に終わった打席を猛省した。

 21日に3点劣勢を跳ね返し、首位・巨人相手にいい勝ち方をしたのに勢いが続かない。本拠地では今季9戦全勝と圧倒していたはずのヤクルトに、初黒星を喫する痛恨の試合。連敗は3に伸び、12年9月以来12年ぶりの月間17敗目(4勝)。最大14あった貯金を全て吐き出した。

 「まぁまぁ、それを言ってもね。明日、また前を向いてやっていきたいと思うし、明日打つぞ…と思って準備してもらいたい」

 単打10本で1点。長打がない現実を、新井監督は冷静に受け止める。チームの雰囲気についての問いにも、首を横に振って言った。

 「こういう状況になると、周りには元気がないように映るかもしれないけど、“今日こそ頑張ろう”“よし、やるぞ”という雰囲気で、みんな(試合に)入れていると思う」

 3位・DeNAが巨人に勝ったため、ゲーム差は1・5に拡大。直接対決は1試合しかないため、数字の上では自力でのCS進出の可能性が消滅した。それでも、まだ8試合ある。

 「イラだってもしょうがない。僕も含め、自分たちで何とかしないといけない。チーム全員、みんなで何とかしないといけない」

 坂倉は言葉に力を込める。最終盤に問われる一丸野球。失速の大逆風にあらがい、苦境で踏ん張れるか否かはCSだけでなく、来季にもつながる。(江尾 卓也)

 ○…広島は自力でCS出場圏内の3位以内に入る可能性がなくなった。残り8試合に全勝しても勝率.5289で、DeNAが広島戦を除く8試合に全勝した際の勝率.536を上回れないため。

 ○…9月は4勝17敗となり、月間17敗は12年9月(6勝17敗1分け)以来。9月2日時点で最大14あった貯金もなくなったが、貯金14から勝率5割となるのは、19年に33勝19敗1分けから38勝38敗3分けとなって以来、球団2度目の失速だ。

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