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森繁和氏 大谷封じたパドレスの高低攻め ドジャース打線の「形」つくれず

スポニチアネックス / 2024年9月26日 1時32分

<ドジャース・パドレス>初回、二塁打を放ったドジャース・大谷(AP)

 ◇ナ・リーグ ドジャース2-4パドレス(2024年9月24日 ロサンゼルス)

 【森繁和 視点】まさかの結末に驚いた。三重殺。ドジャースにとって何より痛かったのは次打者の大谷に回すという打線の「形」がつくれなかったことだ。

 誰もが逆転サヨナラ勝ちを期待し、球場も盛り上がる。仮に大谷が凡退して敗れても、それは仕方がない。ロハス犠打で一塁が空いて敬遠されても「形」としては納得できる。三重殺はあまりにも予想外だったが、チームもファンもフラストレーションがたまる負け方。逆に5連勝のパドレスは勢いが加速する。第2戦もド軍は苦戦必至だろう。

 打撃絶好調の大谷は初回、初球の内角高めの直球を右翼線二塁打。やはり状態はいい。パ軍バッテリーはここから高低で大谷を揺さぶってきた。第2打席は初球、同じ高めの直球を今度はボール球に。追い込んでからの4球目も高めのボール球で誘い、最後の2球は低めの変化球だった。結果は四球も慎重かつ丁寧な配球。第3打席も初球は内角高めの直球と徹底していた。ここから低→高→低と目線を動かし、最後は内角低めスライダーで詰まった左飛に抑えた。

 高めに強く、低めに緩く。今後も相手はこの攻めを貫くに違いない。先発投手の力量は明らかにパ軍の方が上。残り2試合、ド軍打線は大谷はもちろんこの日無安打のベッツ、フリーマンの奮起も欠かせない。3連敗だけは避けたいところだ。

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