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大谷翔平 決勝打で雄叫び→二盗 イチローに並ぶ日本選手最多盗塁で「53―56」明日にも優勝

スポニチアネックス / 2024年9月26日 13時14分

<ドジャース・パドレス>6回、ドジャース・大谷は勝ち越し適時打を放ち、雄叫びを上げる(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ ドジャース4―3パドレス(2024年9月25日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。首位攻防3連戦2戦目の第3、4打席で2打席連続適時打を放つと、6回には二盗を決め、イチロー(マリナーズ)が2001年に記録した日本選手最多56盗塁に並んだ。大谷の活躍でチームが2位パドレスに勝利を収めてマジック2とし、26日(同27日)の第3戦で勝利すればドジャースの3年連続、大谷にとってはメジャー初の優勝が決まる。

 試合後、大谷は「いい場面で打てて少し感情的になって、うれしさが出たかなと思います。ファンの人の盛り上がりも、チームの士気も高い。そこはより集中できる材料かなと思います」と振り返った。

 イチローに並ぶ日本選手最多56盗塁については「もちろん憧れの選手でもありますし、数が並んだからといってそれが変わることはもちろんない。引き続きチームの勝ちのために走るところは走っていきたいと思います」と話した。

 これで地区優勝へのマジック2が再点灯。明日にも自身初の地区優勝が決まる。優勝が懸かる明日の一戦に向けては「そのためにここまで頑張ってきた。ホームのゲームで明日できれば特別じゃないかなと思います」と今季のホーム最終戦で地区優勝を決めることを宣言した。

 これが大谷の求めていた「ヒリヒリ」する戦いだった。3―3の6回2死一、二塁の第4打席。パドレスは大谷対策として左腕モレホンを投入してきたが、過去3打数2安打と相性の良さを見せつけた。カウント2―2から浮いたシンカーを捉えて中前へ2打席連続適時打。一塁に向かう大谷は雄たけびを上げた。この一打で一、三塁とすると、今季56盗塁目を決めて2001年にイチローがマークした日本選手最多56盗塁に並んだ。

 この日はナ・リーグ4位の14勝を挙げるメジャー通算57勝右腕シースとの対戦。初回の打席はシースの制球が定まらず、ストレートの四球となった。1死後にシースの暴投で二塁へ進塁。2死後にT・ヘルナンデスが中前適時打を放ち、1点を先制した。大谷はこれで今季130得点目となり、球団歴代2位に並んだ。

 4回にラックスの同点適時打が飛び出し、なおも2死一、二塁で大谷に第3打席が回った。MVPコールで大盛り上がりとなったこの打席は右腕シースの初球スライダーを狙い打つと、打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打。打球速度は116.8マイル(約187.9キロ)の痛烈な打球で飛距離は363フィート(約110.6メートル)だったが、惜しくも本塁打とはならなかった。大リーグ公式サイトによると、他の14球場では本塁打の当たりで、パドレスの本拠ペトコ・パークでも柵越えの当たりだった。

 過去5試合は21打数15安打の打率.714、5本塁打、13打点、6盗塁。現在、53本塁打、56盗塁で、この試合を含めて残り5試合で「55―55」達成も視野に入れる大谷がチームに勢いをもたらした。

 パドレスは球宴後、メジャー最高成績の41勝17敗の快進撃で、直近も10戦9勝と絶好調。首位攻防3連戦で2勝すればメジャー7年目で自身初となる地区優勝が決まるが、今季は直接対決で3勝8敗と既に負け越しが決定している。現在首位のドジャースが今カード3連敗なら同率でパドレスが首位に浮上する首位攻防戦だったが、ドジャースが大きな1勝を手に入れた。

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