埼玉・春日部共栄 準々決勝快勝！ 来春勇退の本多監督はナインに「成長した」

市川口戦に快勝しあいさつする春日部共栄・本多監督

　◇高校野球・秋季埼玉県大会・準々決勝　春日部共栄2―0市川口（2024年9月26日　レジデンシャルスタジアム大宮）

　投げてはエース大野泰輝（2年）が4安打完封、打っては8回に5番・樋本陸外野手（2年）が中押しソロと投打がかみ合って快勝した。

　1980年から同校を率い、来春で勇退する本多利治監督（66）は「選手は1戦ごとに力をつけてきた。守備で成長した」と“最後の教え子”に目を細めた。試合後は球場に深々と頭を下げた。「ボクにとって（大宮）市営球場は最後だから」としんみりした口調で明かすと「今度は（大宮）県営球場で2試合戦いたい」と決勝進出を目指していた。

　28日の準決勝・西武台戦を制すれば、秋季関東大会（来月26～神奈川）出場が決定。来春選抜出場の重要な参考資料となる大一番を勝ち抜けば、ナインは本多監督は再び甲子園でプレーできる。

　「意識したらダメ。ボクは“関東”なんて言わない。でも選手や周囲は全員言っているけど」と指揮官はほくそ笑んだ。