巨人・オコエ瑠偉が攻守に躍動 “神のお告げ”で先発起用の阿部監督から「期待してないよって（笑い）」

＜D・巨＞2回、オコエは二盗成功（撮影・西川祐介）

　◇セ・リーグ　巨人12―4DeNA（2024年9月26日　横浜）

　巨人のオコエ瑠偉外野手（27）が26日のDeNA戦（横浜）で33試合ぶりにスタメン落ちとなった浅野翔吾外野手（19）の代わりに「2番・中堅」に入り、攻守に大活躍。優勝マジックを3とするチームの勝利に大きく貢献した。

　巨人は初回に3点先取したが、オコエは二塁打で出塁した1番・丸をきっちり送りバントで三塁に進め、その裏の中堅守備では無死一塁で牧が放った中前打を素早く処理し、三塁に好返球して一走・梶原をタッチアウトに。

　2回の第2打席では右前打を放って二盗にも成功すると、もう止まらない。3回に中前打、6回にも左前打を放ち、4月20日の広島戦（マツダ）以来5カ月ぶり今季2度目の猛打賞達成となった。

　試合後、オコエのスタメン起用について「神様に言われました」と冗談めかした阿部慎之助監督（45）。

　オコエが16日の中日戦（東京D）で途中出場ながら2打数2安打3打点の大活躍を見せた際には「オコエはね、途中からいったほうが打てるんでね…はい。良かったです」と“してやったり”だったが、この日も「（二岡）ヘッドコーチとかの推薦もあった。守備でも躍動してくれたので。明日、調子に乗らずにやってほしいなと思います、以上」と笑わせていた。

　オコエとの試合後の一問一答は以下の通り。

　――守備でビッグプレー。

　「いい送球ができたんで良かったですね」

　――打撃も。

　「打撃は後半だいぶいい感じで上がってくれてるんで、それ継続して今日はしっかりスタメンから結果出せたかなっていう感じですね」

　――阿部監督の期待に応えた。

　「やっぱ試合に出る以上ね。途中からでもスタートからでも、監督は“期待してないよ”って声かけられたんですけど（笑い）、逆に力まないように頑張りました」

　――二岡ヘッドは“バントもうまいから”と。

　「二岡さん、去年から2軍でいろいろやってましたし、バントっていうのも2軍でも結構やってたんで、まあまあ自分からしたらなんか今に始まった感じじゃない」

　――優勝争いのなかで活躍できた。

　「そうですね、マジックついて戦っているのも初めてですし、いろいろ今日はこうやって大勝できましたけど、1―0の試合とかも続いてたんで、もう凄いピリピリしてるなか、シーズン終盤に、こういう消化試合とかじゃなくてやれてるのが凄い自分では、自分の経験では初めてなんで、凄い引き締まる思いでやっていますね」

　――阿部監督のミーティングで「勝つために一生懸命やればいい」と。

　「監督の言うことはいつもね、結構、的を射たことを言ってるんで、それは自分は結構参考にしているというか、この前の“力め”っていうやつも、裏返しの表現ですけど（笑い）、やっぱり力まないようにと思っても力んじゃうだろうなと思いながら、どうやって入るか考えたりもしました」