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阪神CS確定 逆転連覇へ残り5戦、岡田監督の秘策は村上の中継ぎ待機 第2先発上等「できなしゃあない」

スポニチアネックス / 2024年9月27日 5時16分

キャッチボールする阪神・村上(撮影・北條 貴史)

 阪神の岡田彰布監督(66)が26日、村上頌樹投手(26)の中継ぎ配置を決めた。きょう27日の広島戦(マツダ)からブルペン待機させる。昨季のセ・リーグMVPを「ジョーカー」として起用し、残り5試合の継投策に幅を持たせる。チームは甲子園での全体練習後に広島市内へ移動した。広島がヤクルトに敗れたため、阪神のクライマックスシリーズ(CS)進出が決定した一方で、首位の巨人はDeNAに勝って優勝マジックを3に減らした。

 温めていたプランを実行に移す時が来た。岡田監督は、きょう27日の広島戦から始まる残り5戦の秘策を口にした。

 「明日(27日)からベンチに入れるよ」

 中継ぎ待機させるのは、村上に他ならない。今季は7勝9敗で負けが先行しているとはいえ、防御率2・53の好数字を残す。制球力に優れ、長い回を任せられる昨季のセ・リーグMVP右腕がいることで、先発の雲行きが怪しくなれば「第2先発」としてロングリリーフが可能。接戦なら、石井、桐敷、ゲラ、岩崎の勝ちパターンを早めに投入し、延長戦を村上に託す選択肢も考えられる。継投の幅が広がる。

 「延長戦になったら、当然、(勝ちパターンの投手を早い段階で)つぎ込めるのはつぎ込めるよな。(村上は長い)イニングを投げられるからな」

 これまでに「村上にしても西(勇)にしても中に入れられるんやで」とプランの一端を示していた。午前11時からの練習中、夏に再び戻ったような強い日差しの下で、安藤、久保田両投手コーチと話し合いを済ませてゴーサインを出したとみられる。候補の1人に挙がっていた30日のDeNA戦(甲子園)の先発は、青柳が務める。

 残りが5試合しかない今、短期決戦と同様のスクランブル態勢を敷くのは当然。指揮官は「ここまで来たらそんなん、できる、できないの問題じゃないぞ。できなしゃあない」と、従来の持ち場にこだわらない姿勢を示した。村上は百も承知とばかりに、「行けるところで行けるように」と、与えられた役割に全力投球する構え。プロ4年間で、1軍の試合での中継ぎは昨年4月1日DeNA戦の1度だけ。この時は1回無失点で、プロ初ホールドが付いた。器用なタイプだけに中継ぎ適正は高そうだ。

 阪神の試合がない3日間に、首位・巨人がDeNAと2試合戦った。岡田監督は、テレビ観戦した前夜と同様に、「今日もまた、はよメシ食べなあかん」と戦況を見守ることを予告した。「全然、複雑ちゃうよ。(巨人が)負けるのを待ってるよ。それだけや」。達観した心境を残し、広島へ向かった。この日、巨人が勝って優勝マジックは3に減り、ゲーム差は再び2に。それでも、可能性のある限り、勝負手を打ち続ける。(倉世古 洋平)

 ○…阪神の19年から5シーズン連続(中止の20年を除く)12度目のCS進出が決定。この日敗れた広島が残り試合に全勝しても最終勝率・522。阪神は残り試合に全敗でも最終勝率・526で上回ることが決定。残り試合全勝でも同全敗の阪神の勝率を上回れないのはヤクルト、中日に続く3チーム目となったため、阪神のシーズン3位以上が確定した。阪神は最短であす28日にシーズン2位以上が確定。条件は2試合を2勝か1勝1分け。

 ○…なお、きょうから阪神が勝ち続け、首位・巨人が負け続けた場合、阪神は28日に巨人と同率首位で優勝へのマジックナンバー「3」が初点灯。30日に優勝が決まる。

 ○…村上(神)の通算47登板のうち、救援登板は23年4月1日のDeNA戦(京セラドーム)1試合だけ。シーズンの初登板で5―5の6回に先発の秋山をリリーフ。1イニングを1安打無失点でプロ初ホールドを記録した。2年ぶり1軍登板の同年は当初「第2先発」を期待されていたが、次戦先発した4月12日の巨人戦で「7回完全投球」、22日の中日戦ではプロ初完封で初勝利とブレーク。先発に定着した。なお、ウエスタン・リーグでは22年までに4度の救援経験がある。

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