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アスレチックス、歓喜のフィナーレ 本拠ラストゲームに勝利 57年の歴史に幕、28年ラスベガス移転

スポニチアネックス / 2024年9月27日 7時10分

最終戦を迎えたアスレチックスの本拠・オークランドコロシアム。芝生部分にはメッセージが刻み込まれた(AP)

 ◇ア・リーグ アスレチックス ― レンジャーズ(2024年9月26日 オークランド)

 ア・リーグ西地区のアスレチックスが26日(日本時間27日)、本拠オークランド・コロシアム(カリフォルニア州)でのラストゲームに臨んだ。アスレチックはレンジャーズ相手に3―2で勝ち、有終の美を飾った。

 28年にネバダ州ラスベガスへの本拠地移転が決まっており、来季から新球場が完成するまでの3年間はカリフォルニア州サクラメントでホームゲームを行う。

 アスレチックスは3回、内野ゴロと犠飛で2点を先制、5回には3番フレデイの左前適時打で追加点を挙げた。6回はツインズに2点を許したものの、7回以降3人の投手が一人も走者を許さず、1点差で逃げ切った。

 9回1死後、興奮した観客がスタンドからグラウンドに降り、約5分間中断する場面もあった。

 試合後は選手がマウンド付近に集まり記念撮影。最終戦に集まったファンの声援に応え、帽子を振る選手が多く、観客も名残惜しそうにいつまでもスタジアムを去ろうとしなかった。

 アスレチックスは1893年に東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで発足し、1901年に発足したア・リーグに参戦。1955年に中西部ミズーリ州のカンザスシティーへ移転し、68年に現在のオークランドを本拠とした。

 オークランドでは元祖「ミスター・オクトーバー」の強打者レジー・ジャクソン、盗塁王6度のバート・キャンパネリス、エースのキャットフィッシュ・ハンター、抑えのロリー・フィンガーズらを擁し、72~74年にワールドシリーズを3連覇。その後も「史上最高のリードオフマン」リッキー・ヘンダーソン、ホセ・カンセコとマーク・マグワイアの本塁打王コンビ「バッシュ・ブラザーズ」など名選手を次々と輩出した。4年連続20勝のデーブ・スチュワート、通算390セーブのデニス・エカーズリーら投手陣も強力だった88~90年には3年連続でワールドシリーズに出場。89年にはジャイアンツとの「ベイブリッジ・シリーズ」を制して通算9度目の世界一に輝いた。

 しかし、90年代以降は主力選手の放出などで成績が低迷。2000年代前半には低予算ながら独自のドラフト戦略や若手育成でチームをつくる「マネー・ボール」で復活を遂げたが、再び低迷期に入り、観客動員も低迷した22年にはリーグで唯一平均1万人を割った。球場周辺の治安も悪く、たびたび移転話が浮上する中で23年にラスベガス移転が正式決定。オークランド最後の3連戦となったレンジャーズ戦は、普段はガラガラの球場に連日3万人以上の観客が詰めかけ、最終戦のチケットは完売していた。

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