【ONE】武尊 復帰戦で逆転KO勝利！試合後にロッタンと危険なフェースオフ ドリームマッチ実現へ

ロッタンと武尊（右）の危険なフェースオフ。(C) ONE Championship

　アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」（ONE）は、27日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで「ONEフライデーファイツ81」を開催。K－1元3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊（team VASILEUS）が、8カ月ぶりの復帰戦でラウェイ出身のタン・ジン（ミャンマー）と対戦。逆転KO勝利で復帰戦を白星で飾った。試合後にはONEフライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン（タイ）がリングに上がり、激しいにらみ合いを見せた。

　復帰戦は激闘となった。1R序盤からタン・ジンの強烈なパンチを被弾する場面が多かった武尊。終盤に歩きながらのワンツーパンチから左フックを被弾してダウンを喫した。

　しかし2Rから逆襲が始まった。プレッシャーをかけながら有効打を決めると、左の前蹴りをボディに突き刺してダウンを奪い返す。その後は武尊のボディーへの攻撃やパンチラッシュ。相手はダメージの蓄積も含めて倒れると最後は立ち上がれず逆転KO勝利を飾った。そして勝利後恒例のコーナー最上段からのバク宙を決めた。

　見事復帰戦を白星で飾った武尊は、待ち望んだドリームマッチ実現へ大きく近づいた。

　試合後にリング上でインタビューを受け終わると、生観戦していたロッタンがリングに上がった。武尊は「I'm ready！Let's fight.」とメッセージを送り、額を合わせる危険なフェースオフを見せると場内の盛り上がりは最高潮に。その後、両者からは笑顔の表情も見えた。

　昨年4月にONEと複数試合契約した武尊。ONEと契約した理由は同じスタイルでファンを魅了するロッタンとの対戦のためだった。ONEデビュー戦となる今年1月28日のONE日本大会で一度はロッタンとの対戦が決定したが、ロッタンのケガにより対戦が消滅していた。

　しかし24日の記者会見でチャトリ・シットヨートンCEOは「もし武尊が金曜日に勝って、ロッタンが次の試合に勝てば、間違いなくロッタンと武尊の対戦になる」と明かしていた。

　さらには「彼らはすでに試合契約にサインしていて合意している。彼らはすでに次に戦うことで同意している。まだ日時などは発表できないが、彼らには厳しい戦いが待っている」と言及。

　ロッタンは11月9日に米国・アトランタで開催される「ONE169」で、挑戦者ジェイコブ・スミス（英国）を迎え撃つONEフライ級ムエタイタイトルマッチの防衛戦が決まっている。

　ロッタンが勝利すれば武尊が望んだ試合が実現すると言っても過言ではない。そして過去に武尊VSロッタンについて聞かれた際に、チャトリCEOは「おそろく日本大会で実現するだろう」とコメントしていたため、日本で開催されることが濃厚となっている。