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現役引退発表の広島・野村「カープで13年間プレーできたことを誇りに思う」リーグ3連覇を支えた右腕

スポニチアネックス / 2024年9月28日 5時45分

広島・野村(23年7月6日撮影)

 リーグ3連覇を支えた戦士がまた一人、ユニホームを脱ぐ。広島は27日、野村祐輔投手(35)が今季限りで現役引退すると発表した。11年ドラフト1位で入団し、広島一筋13年。12年に新人王、16年には最多勝と勝率第1位に輝くなど、技巧派右腕として活躍した。レギュラーシーズン最終戦となる10月5日のヤクルト戦(マツダ)で会見と引退セレモニーを予定。新井貴浩監督(47)は先発起用を明言した。

 9月某日の大野練習場。野村は、いつもと変わらぬ態度で練習に励んでいた。杉田や遠藤ら若手に求められ、親身に助言する姿も。「この年まで好きな野球を続けられている。それが僕のモチベーションなんです」。一方では2軍暮らしが長くなり、登板機会が激減した厳しい現実を直視もしていた。身の振り方を熟考し、24日に球団幹部に決断を伝えた。

 引退発表に際し「カープで13年間プレーできたことを誇りに思います。3度のリーグ優勝を経験させていただいたことは、とても大きな宝物です。今まで野球を続けられたのはファンの皆さまの応援や支えがあったからこそだと思います。本当にありがとうございました」と球団を通じてコメントした。

 岡山県倉敷市出身。広島・広陵高では小林(巨人)とバッテリーを組み、3年夏の甲子園で決勝へ進出、8回に逆転満塁弾を浴び、初優勝を逃した佐賀北戦が記憶に鮮烈だ。明大では、東京六大学史上7人目の30勝、300奪三振を達成。東海大・菅野(巨人)、東洋大・藤岡(ロッテ)と並んで“大学BIG3”の世評を得た。

 11年ドラフト1位で広島入団。右腕から繰り出す正確無比なコントロールを武器に、1年目の12年に9勝(11敗)、防御率1・98をマークして新人王を獲得。16年には16勝3敗の好成績で最多勝、勝率第1位の2冠に輝き、25年ぶりのリーグ制覇に尽力、ベストナインにも選ばれた。

 先発ローテーションを担い、18年までの3連覇に貢献。以降は登板機会が徐々に減っても「ベース板上では強さが必要。打者には加速しているように、変化球は直球と同じ軌道に、見えてほしい」と質を追求してきた。今季は2試合に先発して0勝1敗。通算80勝64敗、防御率3・53で、デビューから全て先発で通算210試合はプロ野球記録だ。10月5日のヤクルト戦、先発ひと筋211試合目の登板が勇姿を見せる最後の舞台になる。(江尾 卓也)

 ◇野村 祐輔(のむら・ゆうすけ)1989年(平元)6月24日生まれ、岡山県出身の35歳。広陵では3年夏の甲子園で準優勝。明大ではリーグ戦通算30勝。11年ドラフト1位で広島入り。抜群の制球力で1年目から先発ローテに定着し、防御率1・98で新人王。16年は16勝3敗で最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得し、リーグ優勝に貢献。1メートル77、85キロ、右投げ右打ち。

 ≪順位未確定でも起用する意向≫新井監督が、野村に最後の舞台を用意する意向を示した。10月5日のヤクルト戦先発。順位が確定していない場合でも「当然。それに値する投手。それだけカープに貢献してくれたので」と明言した。現役では15年からの4年間、監督としても2年間ともに戦った間柄。「左右高低に制球よく投げ分け、優勝に貢献した素晴らしい投手。ファームで腐ることなく準備してくれていたのは分かっている。お疲れさまでした」とねぎらった。

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