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ジャパンOP連覇の小田「車いすテニスのついでにテニスみたいな感じがうれしかった」

スポニチアネックス / 2024年9月29日 14時47分

小田凱人

 ◇男子テニス木下グループ・ジャパン・オープン第5日(2024年9月29日 有明テニスの森公園)

 車いすの部決勝が行われ、パリ・パラリンピック覇者で世界ランキング1位の小田凱人(18=東海理化)がパリ・パラ銅メダルで世界4位のグスタボ・フェルナンデス(30=アルゼンチン)に6―3、6―4で快勝し、2年連続2度目の優勝を果たした。初戦から全3試合をストレート勝ち。勝利の瞬間は両手を広げて観衆の声援に応えた。

 午前11時開始のセンターコートでの第1試合。第2、3試合に組み込まれた外国人選手同士による健常者のシングルス準々決勝2試合とセットになった昼の部のチケットは完売だった。小田は「僕が見たい景色、想像していた景色がそのまま現実になった感じで感慨深い。車いすテニスを見に来たお客さんがたくさんいた。それは新しいし、理想的。今まではテニスのついでに車いすテニスを見る感じだったが、車いすテニスのついでにテニスみたいな感じが一番うれしかった」と実感を込めた。

 パリ・パラ準決勝の再現となったフェルナンデス戦。小田は第1セットは第1ゲームに1度、第3ゲームに2度のブレークポイントを握られながらしのいだ。劣勢だった序盤を切り抜けると、第8ゲームで先にブレークに成功。第2セットも第5、7ゲームをブレークして押し切った。

 小田は今大会が4年連続4度目の出場。1、2年目は一般客のいるエリアにいても選手と気付かれることはほとんどなかったが、状況は一変した。「今はカートに乗ってても声をかけてもらえる。一般の所には行きづらくなった。変化をすごく感じる。4年でここまで来られたのはエモーショナル。僕が試合をするといろんなものが動く」と感慨深げだった。

 パリ・パラリンピックで優勝後も気持ちを切らさずに練習を続けてきた。「ここまでを第1章と決めていて、この大会が締めくくりだと思っていた。第2章もやることは変わらないですけど。再スタート。またロスに向けて頑張って行きたい」。第1章はパラ、全豪、全仏、ウィンブルドン選手権で優勝した。第2章ではキャリアで五輪かパラと全4大大会を制する「生涯ゴールデンスラム」を狙う。車いすテニスでは異次元となるサーブで時速200キロもターゲットの一つ。既成概念にとらわれないビジョンを実現していく。

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