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DeNA大田が来季構想外…豪快な一発に惚れた記者も大田泰示の現役続行を熱望

スポニチアネックス / 2024年9月30日 5時2分

DeNAの大田

 DeNAの大田泰示外野手が来季のチーム構想から外れた。自身は現役続行を熱望している。

 記者は東海大相模時代の大田を担当していた。当時から1メートル88の超大型スラッガー。「大田が金属バットを使うのは反則」と思うぐらいの鋭い打球を飛ばしていた。

 忘れられない一発がる。08年5月19日。春季関東大会準々決勝帝京戦。場所はバックススクリーン後方に「富士山」がそびえる富士北麓球場だった。

 大田はこの絶景の球場で、バックスクリーン左横に豪快に高校通算50号をぶち込んだ。東京から大田の取材に来ていた記者は少なく、記者は大田をほぼ独占取材した。その放物線はまさに「富士に向かって打った」記者の記憶に永遠に残る美しい一発だった。

 その大田は高校卒業時に進学かプロ入りかで揺れた。当然その渦中も取材。何度も合宿所に足を運び、大田の経過を記す新聞を本人に見せたこともある。

 あれから14年のときがたった22年。DeNA担当中の記者は、「ノンテンダー」となり日本ハムから移籍してきた大田と再び顔を合わすことになった。

 進学かプロ入りか迷ったことを「あのとき、俺まだ高校生っすよ。まだ何もわからなかった」と懐かしんだスラッガーは、あっという間にDeNAに溶け込み、そして明るさがウリのチームの中でも「野球サークルではないから」と気を引き締めて黙々とバットを振りづけた。

 プロ野球を担当し、何本ものホームランを見てきたが、記者は大田が丸刈りで放った「富士への一発」を昨日のように思い出す。

 まだ見たい。大田が放つ豪快な放物線を。だからこそ、現役続行を希望する背番号0をこれからも応援していきたい。(大木 穂高)

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