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車いすテニス・小田凱人「花は1回しか咲かないので、これからも勝ち続けます」連覇達成で独特表現

スポニチアネックス / 2024年9月30日 4時32分

小田凱人

 ◇男子テニス 木下グループ・ジャパン・オープン第5日(2024年9月29日 東京・有明テニスの森公園)

 車いすの部シングルス決勝でパリ・パラリンピック覇者で世界ランキング1位の小田凱人(18=東海理化)が世界4位のグスタボ・フェルナンデス(30=アルゼンチン)に6―3、6―4で快勝し、2年連続2度目の優勝を果たした。健常者のシングルス準々決勝は世界200位の錦織圭(34=ユニクロ)が同14位のホルガー・ルネ(21=デンマーク)に敗れ、4強入りを逃した。

 歓喜の優勝スピーチ。連覇を達成した小田は「花は1回しか咲かないので、これからも勝ち続けます」と独特の表現で常勝を誓った。午前11時開始のセンターコートでの第1試合。チケットは完売し「僕が見たい景色がそのまま現実になった。理想的。今まではテニスのついでに車いすテニスを見る感じだったが、車いすテニスのついでにテニスみたいな感じがうれしかった」と実感を込めた。

 第1セットは第1ゲームに1度、第3ゲームに2度のブレークポイントを握られたが、いずれもしのいだ。劣勢だった序盤を切り抜けると、その後は試合を支配。常に先行する展開でストレート勝ちした。パリ・パラ後も気持ちを切らさず練習を継続。「ここまでを第1章と決めていた。第2章もやることは変わらないが、ロス(パラ)に向けて頑張りたい」と視線を上げた。

 車いすテニスでは異次元となるサーブで時速200キロ超などが今後のターゲット。既成概念にとらわれないビジョンを実現していく。 (木本 新也)

《錦織 4強逃す》 錦織は6年ぶりの4強に一歩及ばなかった。第3セット第9ゲームのマッチポイントを生かせず、逆転負け。凡ミスは相手より14本少ない32本に抑えたが、ウイナーの数は17―39と圧倒されて力負けした。「最後は足が動いてくれず、簡単なミスが出た。まだまだ体力不足」と課題を口にしつつも「(1回戦から)3試合を通してかなりいいフィーリングがあり、トップ10にだいぶ近づいた」と手応え。次戦は上海マスターズ(10月2日開幕)に主催者推薦で出場予定だ。

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