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「短期間であることを望んでいる」ベッツからボール“強奪”で出禁となったヤ軍ファンの声を米記者報道

スポニチアネックス / 2024年10月31日 7時30分

<ヤンキース・ドジャース>初回、トーレスの打球をベッツが好捕するも、ファンがグラブからボールを奪い取る(撮影・沢田 明徳)

 ヤンキースタジアムで29日(日本時間30日)に行われたワールドシリーズ第4戦で、フェンス際のフライを捕球したドジャースのムーキー・ベッツ内野手(32)からボールを“強奪”した男性ファン2人が第5戦を「出入り禁止」となった件について、ファンを取材した米スポーツ専門局「ESPN」の記者が自身のX(旧ツイッター)を更新。ファン側の声を報じた。

 退場となった2人を取材していたESPNのジェシー・ロジャース記者がXで「(当該ファンは)ヤンキースから今夜の入場禁止について電話があったと語った。彼や彼の友人が他のチケットで入場しようとすると、入り口で逮捕されると言われた」とファン側はヤ軍側から電話で“出禁”を伝えられたという。

 その上で「彼は、それが短期間の入場禁止であることを願っている」と望んでいることも報じた。

 ESPNでも同様にファン側の声を記事で紹介。ファンには第5戦のチケット代が返金されたとし、「シーズンチケットを失いたくない」と来季以降の観戦を望んでいるという。

 “強奪事件”は第4戦の初回裏に起こった。ヤンキース・トーレスの右翼フェンス際へのフライをベッツがグラブを伸ばしてキャッチ。ところが、フェンス最前列で観戦していた男性ファン2人が暴挙に出た。1人がベッツのグラブをこじ開け、ボールをむしり取ろうと画策し、隣にいたもう1人の男性ファンもベッツの右手をつかんだ。一歩間違えれば負傷にもつながる蛮行に、ベッツは怒りの表情だった。

 ロジャース記者が退場となった2人を取材。最初にベッツのグラブからボールを“強奪”しようとした男性はシーズンチケット保有者で「わざわざ攻撃しようとはしない。ボールが自分たちのエリアにあるなら、ディフェンスするよ」「私はあの壁をパトロールしているし、彼らもそれを知っている」などとチームのためなら何でもするという姿勢を示し、退場後に“出禁”は通達されていないと語っていたという。

 ただ、第5戦を前にヤンキース側が「緊急声明」として、「ヤンキースとメジャーリーグは昨夜のような行為に対して一切容赦しません。これらのファンはいかなる立場でも今夜の試合に出席できません」と“出禁”を通達したことを発表した。

 ヤンキースタジアムでの公式戦はこの日に行われる第5戦が今季最後の試合。男性ファンたちについて来季、どのような措置を取られるかは不透明なままだ。

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