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【玉ノ井親方 視点】隆の勝は霧島の張り手で珍しく熱くなってしまった…もったいない黒星だった

スポニチアネックス / 2024年11月21日 19時34分

<大相撲九州場所12日目>霧島は隆の勝(右)を押し出しで破る(撮影・岸 良祐)

 ◇大相撲九州場所12日目 ○霧島(押し出し)隆の勝●(2024年11月21日)

 土俵を下りると、いつもニコニコと笑っている人の良い男が、珍しく土俵上で熱くなっていた。

 隆の勝は立ち合いで霧島に張られて、抑えていた闘争心に火がついてしまったようだ。冷静さを欠いて張り手で応戦。バタバタと土俵に足がつかない動きになり、元大関に横っ腹にくいつかれ、そのまま押し出されてしまった。

 もっと落ち着いて取っていれば、違った展開になった可能性もあっただけに、もったいない黒星だった。

 見方を変えれば、霧島がうまかったとも言える。張り手で相手を熱くさせたのもそうだが、左からのいなしも効果的だった。まわしに手が伸びると相手もやりづらそうだった。

 張り手でやり合う相撲は、落ち着きがないようにも見える。だが、最近の霧島はどちらかといえばおとなしい相撲が多かった。この日のような相撲が取れるのであれば、もっともっと荒々しく取った方が良い。そうすれば自分から主導権を握って攻めることができる。流れもよくなる。

 序盤で5連敗と大きくつまずいたが、勝ち越しまであと2番。残り3番で大関とも対戦するはずだから、優勝争いを引っかき回すつもりで存在感をアピールしてほしい。

 一方の隆の勝は、あす13日目に琴桜と対戦する。賜杯レースの生き残りを懸けた一番だ。勝利への近道は、右を差して一気に前に出る相撲に徹することだ。腰の重い大関を押し切れるだろうか、などと迷ったらダメだ。

 前日の大の里戦は左に動いてたまたま、うまくいったが、同じ策はそうそう通用しない。真っ正面から正攻法で当たっていかなければ勝機は見えない。

(元大関・栃東)

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