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横浜 一か八か「内野5人態勢」でV王手!「あれも野球。当たり前に敷けた」奇策の意図を聞く

スポニチアネックス / 2024年11月23日 13時32分

<東洋大姫路・横浜>タイブレークの延長10回、横浜ナインは内野5人のシフトをとる(撮影・五島佑一郎)

 ◇明治神宮野球大会高校の部準決勝 横浜3―1東洋大姫路(2024年11月23日 神宮)

 横浜(神奈川)が延長11回タイブレークの末に東洋大姫路(兵庫)を3―1で下して決勝に進んだ。

 守備では、同点の延長10回1死満塁の窮地で奇策を打った。左翼手に代わって内野手の林田滉生(1年)を入れて二塁ベース上に配置する「内野5人態勢」を敷き、左翼を“がら空き”にするシフトを敢行。功を奏して空振り三振で2死とすると、通常の守備体系に戻して無失点で切り抜けた。そして11回の勝ち越し劇につなげた。

 以下は「内野5人態勢」を説明した村田浩明監督の一問一答。

 ――内野5人体制を敷いた。

 「1点を取られたら終わりの場面だった。100回に1回、1000回に一度のプレー。打者のデータを分析した上で(左方向に)引っ張れないと思った。これで点を取られたら仕方ない。当たり前にそのシフトを敷けたことが良かった。あれも野球と思っている」

 ――「当たり前に敷けた」と。

 「タイブレークがあったり、バットも変わった。試合でも練習でも準備をしてきたので当たり前のようにできた。違和感はなかったと思います」

 ――センター前の打球も防げる。

 「センターラインより右側に飛ばしたかった。引っ張れないと思っていたので」

 ――二ゴロ、遊ゴロの場合はセカンド経由での併殺を狙っていたのか。

 「捕って(すぐに)投げないと間に合わない。状況によってはホーム(ゲッツー)ですけど」

 ――怖さはなかったか。

 「選手も勝負しているので自分も勝負しないとかみ合わない。負けたら自分の責任。数々、悔しい思いをしてきて得られたこと。割り切ることは勝負の上では大事なこと。でも、データを取った上であそこ(左翼)には飛ばないと」

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