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【玉ノ井親方 視点】千秋楽を占う 琴桜は豊昇龍に右を使われると嫌な展開に。ポイントは立ち合いの当たり

スポニチアネックス / 2024年11月23日 19時29分

<大相撲九州場所14日目>琴桜(右)は大の里を上手投げで破る(撮影・岸 良祐)

 ◇大相撲九州場所14日目 ○琴桜(上手投げ)隆の勝●  ○豊昇龍(つり出し)霧島●(2024年11月23日 福岡国際センター)

 賜杯争いをしている2大関が難敵を相手に危なげない相撲を見せた。今場所の2人はともに立ち合いの当たりが強く、相手にしっかりと圧力をかけられている。それが好調さにつながっている。

 琴桜は大の里に右を入れられ、前に出られたが、左上手投げで態勢を崩した。力強い相撲だった。ただ、この日は新大関が本来の状態ではなかったことに助けられた面もある。

 今場所の大の里は下半身が出来上がっておらず、いつもより軽い。そのため立ち合いで当たっているように見えて、実際には相手に力を伝えきれていない。

 琴桜に投げられた場面も、普通ならすぐに態勢を立て直すことができていたはずだが、簡単に体が泳いでいてしまっていた。

 一方の豊昇龍は右で霧島の顔を張ってすぐにもろ差しになり、そのままつり上げて勝負を決めた。

 冒頭で今場所の2大関は立ち合いの当たりが良いと説明したが、特に豊昇龍は際立っている。当たった後の攻めにもスピードがある。後半戦は立ち合いに全く迷いが感じられない。

 千秋楽の勝負のポイントも立ち合いだろう。どちらが相手に強く鋭く当たることができて、先手を取れるかが勝敗を分ける鍵になる。豊昇龍はもろ手で当たって、突っ張りながら右をさぐりにいくのか。それとも頭で当たりながら右を差しにいくのか、そのどちらかだろう。

 琴桜は豊昇龍に右を使われると嫌な展開になる。2人の対戦成績は豊昇龍が12勝6敗と大きくリードしているが、琴桜にも秘策はあるはず。

 いずれにしろ面白い勝負になるはずだ。(元大関・栃東)

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