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【二所ノ関親方 真眼】「攻」の豊昇龍と「守」も琴桜 総合力で琴桜有利

スポニチアネックス / 2024年11月24日 5時2分

<大相撲九州場所14日目>琴桜(右)は大の里を上手投げで破る(撮影・岸 良祐)

 ◇大相撲九州場所14日目(2024年11月23日 福岡国際センター)

 最終盤に入っても2大関は盤石でした。琴桜は大の里の右差しを許しながらも格の違いを見せつけるような勝ちっぷり。先場所までなら一気に寄り切られるところでしたが、あそこでぶん投げるのだから今までと違う強さを印象づけました。豊昇龍があっさりともろ差しになれたのは、調子の良さがうかがえます。

 千秋楽の今年最後の大一番、「攻」の豊昇龍に「守」の琴桜がどう対処するか。甲乙つけがたい対立構図ですが、個人的な見解では、守ってよし攻めてよしの琴桜が若干有利とみています。総合力でリードしている琴桜がうまく対応できれば勝機十分。豊昇龍も運動神経の良さに加え、13日目の大の里戦のような野性的な感覚に優れています。

 どちらに勝利の女神がほほ笑んでも大関が14勝で賜杯を抱くのは立派。横綱にふさわしい器と誰もが認めざるを得ないような、一年を締めくくる名勝負を期待します。(元横綱・稀勢の里)

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