フジ 新人の上垣アナ“イジリ”炎上 西山アナが説明「深く受け止めております」「緊張を解こうとして」

上垣皓太朗アナウンサー

　フジテレビは29日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、入社1年目の新人・上垣皓太朗アナウンサー（23）を先輩アナウンサーらがイジる動画が、ネット上で物議を呼んでいることについて言及した。

　港浩一社長は「多くのご意見をいただきました。制作側は上垣アナの奮闘ぶりを伝えたかったと聞いております。寄せられたご意見、ご指摘を真摯に受け止めて、今後もコンテンツ制作に従事していきたいと思います」と語り、「誠実で後輩思いで優しいアナウンサーたちです。これからも温かく見守っていただければと思います」と続けた。

　また、会見の進行役を務めた西山喜久恵アナウンサーは騒動について「今回、不快な思いをされた方がたくさんいらっしゃったこと、私、そして、生田アナ、阿部アナ、本当に深く受け止めております。上垣アナは大切な後輩で、研修の頃から知っているアナウンサーであり、さすがにデビューのときに緊張が見られましたので、その緊張を解こうとしてあのような表現になってしまったと思います」と説明した。

　また、炎上騒動に巻き込んでしまったことに対し、同局の生田竜聖アナ、フリーの阿部華也子アナ、番組スタッフらと上垣アナに謝罪したとし、「（謝罪に）彼は戸惑っていましたが、むしろ、私たち3人のことを凄く心配してくれて、素の誠実さと言いますか、その気持ちに本当に助けられました」と上垣アナの誠実な対応を明かした。そして、「若手のアナウンサーが気持ちよく仕事ができる環境を整えるのが先輩の役目だと思っております。これからも、めざましどようびは今のメンバーで仲良く明るく頑張っていきますので、皆様には温かく見守っていただければと思います」と話した。

　7月6日放送の同局「めざましどようび」（土曜前6・00）で、上垣アナは新お天気キャスターとしてデビュー。このCM中の様子がYouTubeチャンネル「めざましmedia」でアップされていたが、同局92年入社のベテラン・西山アナは「27時間テレビ」のTシャツに着替えた上垣アナを見て「似合わないね～」とスタジオでイジった。

　さらに「凄く似合わないね～Tシャツが。似合わな～い。Tシャツが似合わないっていう」と続けると、上垣アナは「もしかして僕の話ですか?個人的には凄く似合ってると思ってました」と笑顔で返答。ほかにも生田アナ、阿部アナらが、上垣アナの年齢をイジる様子も公開されていた。

　この部分がネット上で拡散されると「冗談でもこんな言い方はないでしょ」「上垣アナの方がよっぽど大人だよ」「不愉快な気分になりました」といった批判が集まった。これを受けてか、西山アナと阿部アナは10月29日までに公式インスタグラムのコメント欄を閉鎖した。

　同31日には「めざましmedia」公式サイトで声明を発表。動画公開に至った経緯などを説明していた。