阪神 FA行使の大山が5年契約で残留表明「地鳴りのような、あの感動が忘れられない…もう1回日本一を」

会見に臨んだ大山（撮影・後藤　正志）

　阪神から国内フリーエージェント（FA）権を行使していた大山悠輔内野手（29）が29日、残留を発表した。

　「来年からもタイガースでプレーすることを決めました」

　記者会見でそう第一声を発した。FA権取得後の今月13日に「他球団の評価を聞きたい」と権利を行使することを発表。阪神から5年総額20億円規模、巨人からは6年総額24億円超とみられる大型契約を提示されていた中での残留となった。決め手については「いっぱいあるんですけど、まずは監督、コーチ、スタッフの皆さん、裏方の皆さん、そしてチームメートともう1回優勝、日本一を一緒に達成したい。そこが理由になった」と語った背番号3。その中で残留を決めたポイントの一つに今月23日に甲子園で行われた「ファン感謝デー2024」を挙げた。

　「スタンドで多くの僕の赤いタオルを広げてもらって、凄くうれしかった。その赤いタオルをもっともっと増やしたいな、と素直に思った。不安でしたけど、ハイタッチの時とかすごくいろんな言葉をかけてもらいましたし、名前を呼ばれた時の歓声がうれしかった。あとは一番忘れられないのは去年の日本シリーズ。あの地鳴りのようなあの感動が忘れられないというのがあるので、もっともっと感じたいというのが理由です」と言葉を紡いだ。契約年数については「5年契約でさせてもらいました」と話した。