C大阪・小菊監督「勝って笑顔で終われるように」無念の退任あいさつ 鹿島にホーム12連敗

＜C大阪・鹿島＞サポーターの声援に手を振って応えるC大阪・小菊監督（撮影・長嶋　久樹）

　◇明治安田生命J1リーグ第37節　C大阪0―2鹿島（2024年11月30日　ヨドコウ桜スタジアム）

　C大阪はホーム最終戦で鹿島に0―2で完敗。ホームでは鹿島に12連敗となった。今季限りで退任する小菊昭雄監督（49）はこの試合をC大阪での集大成として位置づけ、2010年シーズン以来の鹿島戦勝利をサポーターに届けることを目指した。しかし前半14分までに2失点した。

　「どうしても勝ちたい試合だった。早い時間帯に2失点してゲームプランが狂った。得点するチャンスはあったが、鹿島の強固な守備をこじ開けるクオリティーで上回ることができなかった」と振り返った。

　試合後のセレモニーでサポーターにあいさつすると、ゴール裏応援席に「叩き上げのONE　CLUB　MAN　デカくなってまたセレッソで　いつまでもここがあなたのHOME」の横断幕が広がった。「リーグ優勝を目標に掲げながら達成できず申し訳なく思っております。私は今シーズンをもって退団します。プロ経験もなく未熟な私を愛情深く支えてくださったセレッソファミリーのみなさまには感謝の言葉しかありません」と頭を下げた指揮官だったが、最後に「来シーズン、みなさまが愛情いっぱい育てた桜の木が満開となり、Jリーグ優勝することを一サポーターとして応援しています。27年間、最高に幸せな時間を本当にありがとうございました。また、お会いしましょう」と結んだ。小菊監督は来季J2に降格する鳥栖の監督に就任することが確実視されている。

　C大阪の指揮官として最終節・12月8日のFC東京戦が残っている。「勝って笑顔で終われるように」（小菊監督）1週間で最善の準備をする。