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片岡愛之助が出演予定だった京都南座「吉例顔見世興行」開幕 中村壱太郎、中村萬太郎が代役

スポニチアネックス / 2024年12月1日 15時24分

京都・南座

 稽古中に大けがを負った歌舞伎俳優・片岡愛之助(52)が出演するはずだった「當る巳歳 吉例顔見世興行」が1日、京都南座で開幕した。

 愛之助の5役が話題だった舞踊劇「大津絵道成寺」(昼の部)は、中村壱太郎(34)が代役で務めた。上演前には愛之助の休演と壱太郎の代演を伝えるアナウンスが流れたが大きな混乱はなく、花道に藤娘姿の壱太郎が登場すると「成駒家!」の大向こうがかかり、大きな拍手がわき起こった。

 娘役から鷹匠、座頭、船頭、鬼とめまぐるしく変わる早替わりや段取りもスムーズにこなし、途中には愛之助の定紋である「追いかけ五枚銀杏」を染め抜いた手ぬぐいを手に踊る場面も。関係者によると壱太郎が舞台上で踊ったのは前日11月30日、1回だけ。祖父の故・坂田藤十郎さんが生前得意とし、6回上演したこともあって以前、壱太郎も「『大津絵…』をいずれはやってみたい」と話したこともあった。前日からほぼ完璧な内容だったという。

 愛之助がケガをしたのは先月29日。舞台上で本番通りに「大津絵…」を踊っている途中、約7メートルの高さから下りてきた幅2メートル、高さ1メートルの雷雲が描かれた木製パネルと接触した。このパネルの後ろで衣装の早替えを行うことになっていたが、大道具担当とタイミングが合わず、下りてきたパネルで顔面を強打したとみられる。

 この日の本番でも劇中の後半、雷雲が下りてくると満員の客席がざわつく場面もあったが壱太郎は衣装の早替えで再登場し大きな拍手が起こっていた。

 夜の部で愛之助が出演するはずだった「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」は中村萬太郎(35)が代役をつとめる。公演は22日まで。

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