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アメフト立命大 甲子園ボウル出場に号泣の山嵜主将にツッコミが…「今じゃねえだろ」

スポニチアネックス / 2024年12月1日 18時23分

<立命大・早大>甲子園ボウル出場を決めて涙を流す立命大・山嵜主将(撮影・北條 貴史)

 ◇全日本大学アメフト選手権準決勝 立命大52―27早大(2024年12月1日 ヤンマースタジアム長居)

 笑顔と安堵の表情が並ぶ中、山嵜大央主将(4年)だけが号泣していた。9年ぶりの甲子園ボウル出場を勝ち取ったフィールド上。「甲子園は笑って終わるので、きょうは泣くって決めてました」。有言実行? のラスト。熱い心とプレーが、関西勢最後の砦を守り抜いた。

 背番号22のランが聖地へ続く道を切り開く。第1Q5分50秒に13ヤードの先制TD。「最初のシリーズでTDを取れるかで大きく展開が変わると思った」。高橋健太郎監督が称賛した1本で、流れを引き寄せる。OL(オフェンスライン)が相手を完全に制圧したことで、ランプレーだけでなく、QB竹田剛(3年)のパスも威力を発揮する。前半5シリーズすべてTDフィニッシュ。無双オフェンスが勝利への道筋をつけた。

 「OLが頑張ってくれたので、空いているところを走るだけでした」。謙遜まじりに振り返ったRB蓑部雄望(2年)は、山崎の90ヤードを上回る118ヤードをゲイン。そして熱量でも、主将に負けていない。決戦2日前、調子が出ない自分に腹が立ち、練習中に泣き暮れた。「このままでは(早大戦が)先輩たちと一緒にやれる最後かと思って…」。重圧と緊張感は、2TDの原動力に変えた。

 「(山嵜の涙は)今じゃねえだろ、甲子園で泣けよって感じ」

 入部した昨年から「師」と仰ぎ、一緒に早朝練習にも取り組んだ主将に、蓑部はツッコミを入れた。先輩後輩を問わず、何でも言い合える空気感。そして関大戦の敗戦を経て、「結果にこだわりすぎず、フットボールを楽しもう」と取り戻した原点が復活を実現した。法大との決戦へ。9年ぶりのタイトルを手にした時、全員が心の底から笑う。

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