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RIZIN選手が振り返る朝倉海のUFCデビュー戦…敗因とは?「足が止まっていて一発を狙いすぎた」

スポニチアネックス / 2024年12月10日 21時28分

バックを取られて余裕な表情を見せる場面があった朝倉海(ロイター)

 ◇UFC310 フライ級タイトルマッチ ●挑戦者 朝倉海ー王者 アレッシャンドリ・パントージャ○(2024年12月7日 米国・ラスベガス T-モバイル・アリーナ)

 RIZINにも出場している総合格闘家の金原正徳(42)が10日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。7日(日本時間8日)に開催された世界最高峰の格闘技団体「UFC310」のメインイベントで、元RIZINバンタム級王者の朝倉海(31=JAPAN TOP TEAM)がフライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑戦した試合を振り返った。

 海はいきなりタイトルマッチでのデビュー戦となったものの、厳しい現実が待っていた。1ラウンドの序盤にテイクダウンを奪われる場面もあったが、スタンディングになると相手の打撃を被弾しながらもスピードのある打撃を見せていた。2ラウンドは、いきなりバックを取られてピンチに。そのままテイクダウンを奪われてバックチョークで失神負け。日本人初そしてアジア人初の男性UFC王者誕生とはならなかった。

 この試合を生配信したU―NEXTで解説を務めていた金原。「パントージャが本当に上手でした」と王者を称えた上で、「海はカウンターを狙いすぎて足が止まってた。カウンターは正直まぐれ要素も強い。当たったら強いし、海は今までそれで倒してきてるから強い武器なのは分かる。でもそれに頼ってしまうとパントージャのような汚い打撃の選手にはタイミングが合わなくなる。そうなると下がって被弾してしまう場面が凄く多くて、組みに対しても意識が薄くなり組まれてしまった」と振り返った。

 また、作戦に溺れてしまった部分があったという。「一発の武器に頼りすぎてしまって、海のボクシングテクニックなどが出なかった。もっとプレッシャーをかけて、手数を出してほしかった」とコメントした。

 2ラウンドに四の字ロックからバックを取られてしまった時に余裕の表情を見せていた海だったが「あれは避けたかった。絞め手の組手になった時が一番逃げるチャンスだった。でも余裕を出しすぎた」と海の良さが出なかった試合だったと言及した。

 この試合に敗れた海は最新のフライ級ランキング14位となった。「これが世界との差なのかなと思ったけど、もう一度ランカーを倒してもう1回タイトルマッチまで行ってほしい」と日本人対決を含めて期待した。

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