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阪神・佐藤輝 走塁技術がNPBトップクラスと判明 来春キャンプでも赤星塾でさらに磨きをかける

スポニチアネックス / 2024年12月12日 5時17分

2023年の春季キャンプで赤星臨時コーチの指導を受ける阪神・佐藤輝

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が、来季は走塁革命をテーマに挙げた。豪快な本塁打による強打がクローズアップされるが、走塁技術がNPBでもトップクラスであることが判明した。盗塁以外での走塁の貢献度を示す「アルティメット・ベースランニング(UBR)」という数値において、今季は12球団で4位。一つ先を奪う進塁やタッチアップなどで、本塁生還につながるシーンを増やす。

 佐藤輝の新たな魅力が見つかった。走攻守でいう「走」の部分だ。積極的で、スキを突いて、一つ先の塁を陥れる。今季も高い走塁技術でチームに得点をもたらしていた。

 「走塁の数値が良かった。ベースランニングのデータ。得点をどれだけ増やしたか。その数値が4位でした」

 盗塁を除く走塁での得点への貢献度を示すUBRという数値がある。球団によれば今季の佐藤輝は6・0で、同僚の近本9・1、中野9・0、広島の矢野6・1に次ぐ12球団4位。昨年の1・9(セ・リーグ13位)から一気に躍進した背景もあり、来季はさらなる走塁革命を目指す。

 象徴するシーンがある。8月8日ヤクルト戦(神宮)。4回1―1の無死一塁で一塁走者の佐藤輝は、大山の三ゴロの間に一気に三塁を奪った。ヒットエンドランがかかっており、三塁手の村上が一塁送球する間に二塁も回った。可能なら2つの進塁を狙う姿勢、相手守備の動きを見ての状況判断などで好機拡大。次打者・前川の左前打で勝ち越しの生還を果たし、試合も6―3で勝利した。本塁打でゆっくりとダイヤモンドを一周するだけでなく、出塁しても果敢に本塁を目指す姿勢は数字にはっきりと表れた。

 来春キャンプで、3年連続で臨時コーチを務める赤星憲広氏(本紙評論家)の存在も決して小さくない。5度の盗塁王に輝き、通算381盗塁をマークした足のスペシャリスト。過去2度の指導でも学びを得た。

 「“焦りすぎるのは良くない”とおっしゃっていた。特にノーアウト、ワンアウトの時は“一瞬判断を遅らせても正しい判断をした方がいい”とも。2アウトなら(バットに)当たった瞬間にゴーですが、それ以外なら一瞬考える時間をつくれというのは参考になりました」

 その赤星氏からもセンスの良さに太鼓判を押されている。「盗塁のサインが出てアウトになったらベンチのせいだと割り切れるタイプ。だから、どんどんいける。足も速いし、スキあらばとか、抜け目ないところも持ち合わせている」

 11月の秋季・安芸キャンプの紅白戦では、藤川新監督から2番を任されたこともあった。「打順は上位を打ちたいので走れることをアピールしたい」。ドジャース・大谷の「50―50」のように、来季はサトテルの本塁打数と盗塁数が注目されるかもしれない。

 ▽UBR(アルティメット・ベースランニング) 野球を統計学的見地から分析するセイバーメトリクスの指標の一つ。盗塁を除く走塁でチームの得点にどれだけ貢献したか、リーグの平均的な走者と比較し、数値化したもの。安打の際の進塁、タッチアップ、併殺崩しなどが評価の対象になる。

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