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藤井竜王 「創意」 竜王4連覇から一夜明け会見で揮毫 永瀬九段と2日制初対戦の王将戦は「楽しみ」

スポニチアネックス / 2024年12月13日 11時10分

竜王戦を4連覇し、一夜明け会見で「創意」と記した揮毫を持つ藤井聡太竜王

 将棋の藤井聡太竜王(22)=王将を含む7冠=が挑戦者に佐々木勇気八段(30)を迎え、4連覇した第37期竜王戦7番勝負第6局から一夜明けた13日、対局があった鹿児島県指宿市で会見した。4勝2敗の結果だったが内容面においては序盤作戦で先行される将棋が多かったという。「その指し手や工夫を取り入れていければ」。佐々木が披露した準備への敬意を語ると共に、現在の心境を「創意」と揮毫(きごう)して持参した。

 竜王戦対局は2日制8時間。持ち時間の長い将棋の特性を「一種の表現行為という側面もある」と指摘。「工夫のある一手、自分自身、納得のいく将棋を指せれば」。さらなる高みを目指す意気込みを語った。

 新年1月12、13日からはALSOK杯第74期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)が静岡県掛川市から開幕する。挑戦者に決まった永瀬拓矢九段(32)とは4度目のタイトル戦となる。

 ただ、全勝した過去3回はいずれも1日制で、竜王戦と同じ2日制対局は初めて。2日制では「定跡より、一手一手の読み合いが重要になる感覚を持っている。より深く読んでいければと思う」。事前準備同様、対局中の読む力の比重も上がってくるとの認識を示した。

 練習将棋を指す間柄の永瀬とは、9月30日に3勝0敗で防衛した王座戦後、練習将棋を再開した。ところが王将戦での対戦が決まり、再び中断するという。

 「永瀬九段とのタイトル戦は私自身、楽しみ。序盤から精度の高い将棋を指していくことが求められる。1月の開幕へ向けて準備したい」。4連覇達成の疲れを感じさせず、新たな創意を重ねる意気込みを示した。

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