サンド伊達 猛反対の中、妻との結婚を唯一、後押ししてくれた大恩人との別れに「もっとお話したかった」

「サンドウィッチマン」伊達みきお

　お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきお（50）が7日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「サンドウィッチマン　ザ・ラジオショー　サタデー」（土曜後1・00）に出演。9日に膀胱（ぼうこう）がんのため77歳で死去したキャスター小倉智昭さんへの思いを語った。

　小倉さんがMCを務めるフジテレビ「小倉ベース」にもゲスト出演したサンドの2人。伊達は「小倉さんの秘密基地みたいな、レンタルDVD屋さん以上ある。コレクションがバーってあって、スクリーンがドーンあって、立派なソファがあってさ。（男の）夢みたいな部屋があって、そこでロケさせてもらって。そのころはまだお元気でしたけど、それが2年ぐらい前かな」と感謝した。

　小倉さんについて、伊達は「うちの単独ライブも毎年来てくださっていて。2年ぐらい前まで来てくれていたのかな」と回顧。「『とくダネ！』やっていた時からうちのライブ見に来てくれていて。『とくダネ！』って、始まってすぐフリートークがあるんですよ、小倉さんの。そこで“サンドウィッチマンのライブ見に行ってね”ってフリートーク、それを凄く楽しみにしていて。いつもお話しださっていて、凄くお世話になったんだよね」と懐かしんだ。

　富澤たけしも「シルク・ドゥ・ソレイユのやつ（サポーター）も毎回、一緒になっていろいろ教えていただいたりして」と感謝。富澤は「本当にショックですね。お世話になった方が亡くなっていくのは凄くショックですね」と肩を落とした。

　「また何回か、ご飯いけたら良かったなって。凄くそう思うね、亡くなってから思うんだよ」としみじみ。「ちゃんと先にやっぱり思っていることは叶えないと。会えるときに会わないといけないって、僕らは震災で身に染みましたけど。そういうことなんだなとまた改めて思いましたけど」とした。

　2009年、小倉さんがキャスターを務めていたフジテレビ「とくダネ！」でリポーターを務めていたフリーアナウンサーの熊谷麻衣子と結婚した伊達。出会いのきっかけも同番組での密着取材だったとし、結婚前の父親へのあいさつも、小倉さんにしたほどだったという。

　この日、ニッポン放送で生放送を担当している元フジテレビの八木亜希子アナウンサーと廊下で会ったという伊達。小倉さんとの思い出を話す中、八木から「『とくダネ！』のスタッフは全員反対だったらしいよ。伊達君と結婚するの」と聞かされたそうで、「小倉さんだけが“彼は大丈夫だよ！”って言ってくれた。カミさんの背中を押してくれたと。“あとはみんな大反対だった”って。それを聞いて、若干ショックではなりますけど。何でそんな大反対するんだよって、失礼な話です」とまさかの裏側を聞き、ショックを吐露した。

　この話に、富澤が笑いながら「いろんな意味で恩人ですよ」とイジる中、伊達は「ホントそうですよ、後は全員反対だったんだって。佐々木恭子さんとかも反対してたんだって、今思うと。ショックですけどね」と苦笑。とはいえ「もっともっとお話したかったなと思いますね。残念でございます」と惜しんだ。