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井上尚弥 ゴング10日前に激震…イブ防衛戦が延期 グッドマン左目上負傷 1カ月後の来年1月24日開催

スポニチアネックス / 2024年12月15日 5時2分

井上尚弥

 ◇ダブル世界戦 世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者 井上尚弥 12回戦 IBF&WBO1位 サム・グッドマン(2025年1月24日 有明アリーナ)

 ボクシングの大橋ジムは14日、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)が24日に行う予定だった防衛戦を来年1月24日に延期すると発表した。挑戦者のIBF、WBO1位グッドマン(26)が来日直前の公開練習で左目上を負傷したため。会場は同じ有明アリーナで開催される。セミファイナルに予定されていたWBO世界バンタム級王者・武居由樹(28)の防衛戦も同日に延期となった。

 井上が心待ちにしていたイブ決戦が消滅した。あす16日に来日予定だった挑戦者のグッドマンが負傷したため、防衛戦は来年1月24日に延期された。オーストラリアのFOXスポーツによるとグッドマンは14日に現地で行われた公開スパーリングで左目の上をカット。公開された動画では流血のため、スパーが途中で打ち切られていた。

 この日、井上陣営も急な対応に追われた。グッドマンが所属するノーリミット・プロモーションが試合不可能と判断し、井上陣営に連絡。すぐに協議に入り、日程のスライドを決定した。グッドマンは患部を4針縫いながらも強行出場を主張したが、周囲に説得されて断念。自身のSNSで「ショックを受けているが、これが現実だ。井上や試合を楽しみにしていたファンに申し訳ない気持ち。自分で決められるのであれば試合をしたかった」と胸の内を明かした。

 井上がグッドマンを巡るドタバタに巻き込まれるのは今回が初めてではない。5月のネリ戦後にはグッドマンをリングに招き入れ、次戦での対戦を約束した。だが国内でのノンタイトル戦を優先したため、9月の対戦は実現しなかった。井上は16日に最終スパーを打ち上げる予定で調整を続けていた。今回は試合10日前での延期となった。

 それでも井上は自身の公式Xに「楽しみにしてくれてた方々には申し訳ないです。また新日程で足を運んでいただければうれしいです!!!お互い最高の状態で闘おう」と投稿。自身も昨年のフルトン(米国)戦前に拳を負傷し、延期を余儀なくされた経験がある。事態を受け入れ、仕切り直しの一戦での健闘を誓った。

 井上は年末のグッドマン戦をクリアすれば来年4月には米ラスベガスで防衛戦を行うことが濃厚だ。秋には初となるサウジアラビアでの興行を経て年末にもWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)との対戦も想定していた。イブ決戦の延期を受け、計画はそのまま1カ月、スライドされる見通しだが、25年は異例の年間4試合となる可能性も出てきた。

 【グッドマンを巡るドタバタ劇】

 ▼5月6日 井上がネリに6回TKO勝ちした試合後、グッドマンをリングに招き入れ次戦での対戦を呼びかけ。グッドマンも「絶対にやりましょう」と応戦した。

 ▼5月29日 グッドマンが7月に地元オーストラリアで現WBC世界スーパーバンタム級9位チャイノイ・ウォラウト(タイ)とのノンタイトル12回戦を行うことを発表。試合間隔から9月の対戦が事実上消滅。

 ▼7月10日 グッドマンが地元で“世界前哨戦”となるノンタイトル戦に臨み、3―0の大差勝ちも6回に左拳を負傷。「それほど長くは続かないだろう」と強調も、年末の井上戦が危ぶまれる事態となった。

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