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ライデル 巨人移籍決定的!中日に断り「東京の方の球団にお世話になる」 4年40億円超大型契約か

スポニチアネックス / 2024年12月15日 3時2分

ライデル・マルティネス

 中日を自由契約となったライデル・マルティネス投手(28)が、巨人に移籍することが14日、決定的となった。この日までに中日に対し、他球団に移籍することを報告。中日は今季までの8年間で通算166セーブを挙げた守護神右腕に対して4年総額40億円超の大型契約を提示していたが、巨人はそれを上回る超大型契約を用意したとみられる。来季にリーグ連覇を狙うチームに、大きな戦力が加わる。

 来季はリーグ連覇と日本一奪回を狙う巨人のブルペン陣に、超強力なピースが加わる。この日までにマルティネスは中日に対し「来季は東京の方の球団にお世話になることになった」と伝えたという。これにより、巨人移籍が決定的となった。

 通算166セーブの絶対的な守護神で、自由契約となっていた右腕には巨人、DeNA、ソフトバンクが獲得に乗り出し、争奪戦となっていた。ソフトバンクが撤退し、最後は残留を望む中日を含めて3球団の争いとなっていた。12月に入ると、キューバ出身選手に精通する全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者が、巨人と契約の最終調整に入ったと自身のSNSで報じていた。

 キューバ出身のマルティネスは17年に育成選手として中日に加入。20年からは守護神に定着した。今季は自己最多の60試合で2勝3敗、防御率1・09の好成績を残し、セ・リーグの外国人記録を更新する43セーブを挙げ22年以来、自身2度目のタイトルを獲得。3年契約が終了し、中日は今季の年俸2億円から大幅アップとなる4年総額40億円超の大型契約を提示して引き留めに全力を注いできたが、巨人はそれを上回る好条件で猛アタックを仕掛けたとみられる。

 今季、4年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人では大勢が抑えを務め、入団から今季までの3年で通算80セーブ。その他にもケラー、バルドナードの外国人コンビをはじめ、新人王を獲得した船迫、左キラーの高梨ら救援陣の層は厚い。昨年は救援陣の防御率はリーグワーストの3・81だったが、今季はリーグトップタイの2・27と大幅に改善。そこにマルティネスが加われば超強力な布陣となる。大勢とマルティネスのどちらが守護神を務めても8、9回は盤石。ダブルストッパーとなる可能性もありそうだ。

 巨人は12年以来の日本一を狙う中、今季リーグトップの15勝を挙げた菅野が海外FA権を行使してメジャー挑戦を表明。先発陣の底上げが不可欠だが、同時に勝ちパターンを強固にするための補強にも動いていた。他球団から守護神を獲得するのは、横浜(現DeNA)からクルーンを獲得した08年以来。FA補強では大山(阪神残留)、石川(ソフトバンクからロッテに移籍)の獲得を逃したが、粘り強い交渉がもうすぐ実を結びそうだ。

 【巨人の過去の他軍抑え獲得】

 ☆金城基泰 南海在籍時の79、80年に最優秀救援投手。84年まで通算92セーブを挙げ、85年に交換トレードで巨人に移籍。同年17試合に登板したが0勝0敗0セーブ。1年限りで退団。

 ☆豊田清 西武時代の02、03年に最優秀救援投手。06年にFAで巨人に移籍。同年38試合に登板し、高橋尚成(15セーブ)に次ぐチーム2位の13セーブ。10年まで5年間、在籍した。

 ☆クルーン 05年横浜に入団し07年まで通算84セーブをマーク。08年巨人に移籍し41セーブを挙げ最多セーブ。チームのリーグ優勝に貢献した。10年まで在籍し通算93セーブを記録。

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