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イニエスタ氏「私にとってサッカーは情熱」 味スタでクラシコ再現引退試合 試合終盤にはOG誘発クロス

スポニチアネックス / 2024年12月16日 4時47分

引退試合の後半、相手のオウンゴールのきっかけとなるクロスをあげるイニエスタ氏(中)(撮影・西海健太郎)

 バルセロナや神戸などで活躍した元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタ氏(40)は15日、東京・味の素スタジアムで引退試合に臨んだ。バルセロナとRマドリードのOBが集結し、伝統の「クラシコ」を再現。盟友シャビ・エルナンデス氏(44)との黄金コンビも復活し、試合終盤に勝ち越しオウンゴールを誘発して2―1で勝利し、有終の美を飾った。

 最後に見せ場をつくったのは、やはり主役だった。1―1で迎えた試合終了間際。イニエスタ氏はペナルティーエリア左でFWノリート氏からのヒールパスに反応した。左足で絶妙なクロスを送ると、相手のオウンゴールを誘発した。チケット即完売で4万5725人が埋め尽くした会場は大歓声。バルセロナレジェンズの勝利で花を添え「素晴らしい試合になったと思う。満足して帰ってもらえたらうれしい」と胸を張った。

 メンバー表には豪華布陣が並んだ。一時代を築いたシャビ氏との黄金コンビも復活し「彼とこれまで築いてきたことや連係を今日の試合で思い出すことができた」。序盤から縦パスを繰り出すなど起点となり、FWリバウド氏らとの連係でも会場を沸かせた。

 バルセロナで数々のタイトルを獲得し、代表では10年W杯初優勝に貢献。神戸で約5年プレーした世界的な名手は試合後のセレモニーでは日本ファンに向かって「私にとってサッカーは情熱。この情熱を、この時を、皆さんとともに過ごせたことは一生忘れない」とスピーチした。引退表明から約2カ月。今後は「指導者ライセンスを取ることも考えている。自分のキャリアがどう進むかは時間の経過とともに見守りたい」と言う。最後は永遠のライバル、Rマドリードから同クラブの背番号6のユニホームをサプライズでプレゼントされ、最後のクラシコに幕を下ろした。

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