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棚橋弘至 “お笑いレスラー”このまま市川の引退に華添える!「引退試合の相手が俺に務まるかなと…」

スポニチアネックス / 2024年12月18日 0時1分

フィニッシュとなった必殺のハイフライフローを放つ棚橋弘至(撮影・酒井卓也)

 ◇DRAGON GATE(2024年12月17日 東京・後楽園ホール)

 新日本プロレスの棚橋弘至(48)は、17日のDRAGONGATE後楽園ホール大会に出場。このまま市川(50)の引退試合の相手を務めて、同郷レスラーの現役ラストマッチに華を添えた。

 棚橋は26年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会での引退を発表している。その中で、DRAGONGATEの功労者である市川の引退試合の相手を務めることになった。「これまで一度も絡むことはありませんでしたが、同じ岐阜県出身ということで市川選手が大物レスラーと試合をしていたのは知っていました。最後の花道にしっかり華を添えさせていただきます」と誓っていた。

 逸材が戦前の言葉通り、市川の引退試合に“華”を添えた。試合のゴングが鳴ると市川との張り手の打ち合いに。棚橋が張り手を思いっきり打ち込むとそのままカウント3。まさかの16秒殺で試合を終わらせた。

 しかし市川の志願でまさかの再試合に。26年間プロレス界の“お笑いレスラー”として活躍してきた市川のカンチョウ攻撃などを食らったが、最後はツイストアンドシャウト3連発そしてスリング・ブレイドから必殺のハイフライフローで勝利した。

 試合後に「26年間お疲れ様でした。僕と市川さんは同じ岐阜県出身で、“変わってるな。面白いな”と思ってました。僕がデビューして25年、市川さんがデビューして26年、こうしてリングで出会えた奇跡に感謝します」と語った。

 そして「市川さん、26年間プロレスを盛り上げてくれてありがとうございました。これからも続いていく後輩たちの活躍のためにぜひ力を貸してあげてください。本当にお疲れさまでした」とメッセージを締めた。

 バックステージでは「会場のファンの皆さんの声援やセコンドについているDRAGONGATEの選手たちの表情を見ると、市川選手がみんなにとってどういう存在だったのかよく分かりました」と話し始めた。

 そして団体が違いながらも、同じ時代を過ごした市川への思いを口にした。「数々の名のある選手と戦ってきて、果たして引退試合の相手が俺に務まるかなと。市川選手の中で、引退試合という特別な試合に僕を選んでくれたのは同じ岐阜県出身というところもあったかもしれない。プロレス界に入ったのも1年違いで、プロレス界が厳しい時もとにかく市川選手の生き方、明るさを媒体通して見てました。26年の間走り続けた市川さんに尊敬しかありません」と吐露。

 引退が決まっている選手が引退試合の相手を務めるのはかなり珍しいことである。「そこも100年に1人なんで」と笑顔見せて、最後は改めて「市川さん26年間お疲れさまでした」とねぎらった。

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