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石田雄太氏 大谷翔平が左肩脱臼後も強行出場続けた理由解説「それも勝つための立派な仕事という自覚が」

スポニチアネックス / 2024年12月29日 16時30分

石田雄太氏

 今年12月上旬にドジャース・大谷翔平投手(30)にインタビューを行った野球ジャーナリストの石田雄太氏(60)が、28日放送のBS-TBS「MLB大谷翔平ハイライト2024~伝説誕生 世界一への軌跡~」に出演。大谷がワールドシリーズで左肩を脱臼しながらも出場を続けた理由について解説した。

 定期的に大谷に単独取材を行ってきた石田氏。大谷の左肩脱臼について「彼は脱臼というケガは野球人生で初」と説明した。「やった瞬間にこの先どうなっていくのかっていう想像が全くつかなかった。やったことがあるケガだったら“これは1週間休めば治るな”とかいろんな過去のサンプルみたいなものがどうすべきかを決められると思うんですけど、どうなっていくかが分からないまま試合に出続けたのは怖かったと思う」と明かした。

 そのような状態でも試合に出続けた理由について言及。「自分ができることといえば、大谷選手が(先発)メンバーに入っていることで、相手ベンチがここで左ピッチャー1枚使わなければいけないって左ピッチャーを1人出す。そうすると向こうのブルペンが手薄になってくる。それも勝つための立派な仕事という自覚が大谷選手の中であるんですね」と解説した。

 大谷は自身が先発に名を連ねることで相手ベンチに与える影響も考えていたという。「野球の引き出しはホームランや盗塁だけじゃなく、チームの中でできることはいろんなことがあって、その引き出しをたくさん持っている。いろんな引き出しを使って野球ができることがおもしろくてしょうがないんでしょうね。打つとか、打たないとかじゃなく、あそこに立つということ自体に凄くいろんな意味があるということを彼自身が分かっている」と話した。

 後に手術につながる大怪我だったにも関わらず「ドクターも“痛いのを我慢できるなら出ていいよ”って」とチームドクターからも出場許可が出ていたことも明かした。

 石田氏は、大谷が2020年にベリンジャー(現カブス)が右肩を脱臼しながらワールドシリーズに出場し、世界一を勝ち取ったことを引き合いに出したことにも言及。大谷が左肩脱臼後に「前回はベリンジャーの肩が脱臼した。今回は僕の肩が脱臼した。これは世界王者にとって良い兆候だ。明後日も全力を尽くしてプレーする。ニューヨークで会いましょう」と選手だけのグループチャットにメッセージを送ったことを紹介し「チームの士気を下げたくないとコメントしていたので、もう1年目でこれだけど真ん中にいる意識があるんだなと思いつつ、あのメッセージはどんな気持ちで送ったんだろうと思った答えは(自身が取材した雑誌)Numberに書いてあります」と宣伝も忘れなかった。

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