[Music Review] FTISLAND、“花”を捨て“バンド”になった5つの宝物
THE FACT JAPAN / 2015年3月23日 19時53分
CNBLUEがデビューする前、“イケメン(韓国では花美男=꽃미남という)バンド”の修飾語はFTISLANDのものだった。もちろん同じ所属事務所の家族ではあるが、はっきりいってFTISLANDが先輩で元祖である。ところが、そんな彼らが“花美男”を捨てて“バンド”にフォーカスを合わせてカムバックした。これよりがっちりとしたあゆみはないのだ。
23日午前0時から音源配信を開始したFTISLANDの5枚目フルアルバム「I WILL」には、パワフルなハードロックサウンドが際立つタイトル曲『PRAY』をはじめ、17日に先行公開された『To The Light』(韓国語バージョン)など全11曲が収録されており、メンバーらのシ作曲で収めたアルバムだけに、FTISLANDの音楽世界が存分に楽しめる1枚となっている。
新曲『PRAY』(MV URL:https://youtu.be/_1ZUFyS3-e8)は、強烈なバンドサウンドが逸品なロックナンバー。これまでFTISLANDが歌ってきた楽曲の中、もっとも強い感じがする。偽りだらけの世の中で、神様に祈る気持ちで叫ぶ真実に対する渇望を歌詞で表現し、ボーカルのイ・ホンギの爆発的な歌唱力はオーディエンスたちの気持ちをすかっとさせる。
メンバーたちがもっとも力を入れた楽曲だけに愛着も強い。リーダーのチェ・ジョンフンが作曲し、彼とともにイ・ホンギ、イ・ジェジン、ソン・スンヒョンが作詞に参加した。タイトル曲を筆頭に、『Black Chocolate』『BPM69』『Do You Know Why?』『Hey Girl』『Time To』『影』『Please』『光』など、多彩に楽しめる楽曲が満載だ。バンドの色がはっきりした曲から淡い感情が湧いてくるロックバラード、日本オリジナル曲、胸を打つラブソングまで、本格ロックによる総まとめが完成された。
FTISLANDの今作はその意味が深い。“アイドルバンド”“イケメンバンド”などの修飾語が付けられていた彼らが、完全なミュージシャンとバンドに生まれ変わったからだ。大衆的な人気に満足せず、本人たちの音楽を継続していくという5人の意志が窺える。
カムバック前に行われたインタビューで、イ・ホンギは「今回のアルバムは、まるで第一子のようだ。このアルバムのすべてはメンバーらの自作曲で埋めたのですごく愛着を感じる」とし、イ・ジェジンは「このアルバムでFTISLANDのあゆみが変わっていきそうだ」と自信をみせた。「韓国バンドの音楽を必ず蘇らせる」と宣言したFTISLANDなのだ。これからもっと本物のバンドに変わっていくFTISLANDの成長が嬉しいばかりだ。
THE FACT|パク・ソヨン記者
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