IUの“Zeze”非難した出版社が謝罪へ...どこまでが表現の自由?深まる意見対立
THE FACT JAPAN / 2015年11月10日 18時36分
歌手IUの新曲『Zeze』の歌詞をめぐる意見対立が深まる中、歌詞の“Zeze”の解釈と関連して一番最初に問題を提起した出版社<トンニョク>が謝罪文を掲載した。<トンニョク>は10日、公式Facebookを介して「(作品)解釈の多様性を尊重していない部分について謝罪する」と既存の問題提起の間違いを認めた。続いて「原作者の意図、その意図に共感しながら解釈して本を出版してきた私たちとしては、別の解釈が不慣れで受け入れられず、それと関連してコメントを書くようになった」と問題提起をした理由を説明した。<トンニョク>は「どうか先に掲載された投稿文が一つの意見として受け取られるのを願う」とし「私たちに送ってくださった様々な意見に対し謙虚に耳を傾け、受け入れていきたい」と付け加えた。出版社<トンニョク>は去る5日、「IUさま、Zezeはそんな子供ではありません」というタイトルの投稿文を掲載した。<トンニョク>が問題を提起したのはIUの新曲『Zeze』の歌詞。タイトルの“Zeze”はブラジル小説「わんぱく天使」(原題:Meu pe de Laranja Lima)の主人公で、IUは同小説からモチーフを受け『Zeze』の歌詞を直接書いた。問題になった『Zeze』の部分を直訳すると、「Zeze、早く木に登ってきて葉っぱに口づけて。おふざけはダメよ。木を痛めちゃダメよ。Zeze、早く木に登ってきて、ここで一番幼い葉っぱを持っていって」「あなたはとても無邪気。しかし、きっと狡猾だわ。子供のように透明なようだけど、どこかは汚い。その中に何が生きているのか知る方法がない」になっている。これに<トンニョク>は、「Zezeは5歳の子供で、家族にも虐待され、傷だらけの子なんです。虐待による痛みを持っている5歳のZezeを、性的な対象にしたのは非常に遺憾です。表現の自由も、大衆の共感で成されるものです」とし、「Zezeが純粋ながら酷い行動をたくさんする二重的な姿をみせるのも、結局は深刻な虐待による反発心と、愛情が欠如されていることによるものです。これをみてZezeを残忍で狡猾だというのは、間違った解釈だと思います」とIUの新曲『Zeze』を批判した。その後、ネットでもIUに対する批判の声が高まった。「5歳の少年に性欲を感じたのか」「何を意味する歌詞?まるでエロ本だ」「金のためなら何でもいいのか」「影響力のある歌手なら少しは世の中の事を考えて行動しなさい」「下劣な人間の低級な歌詞」という意見が殺到した。急悪化する世論の動きにIUも慎重に対応した。6日、公式Facebookを通じて「『わんぱく天使』は、私にもとても大切な小説です。私は決して、5歳の子供を性的対象にして表現しようとする意図で歌詞を書きませんでした」と釈明。「歌詞のZezeは小説内容をモチーフしただけで、第3の人物です。しかし、私の歌詞が不快に受け取られ、その結果、たくさんの方々の心を傷つけてしまったことを知りました。すべては私が作詞家として未熟だったためです」と誤解を引き起こしたことを謝罪した。しかし、<トンニョク>側の問題提起に対する反対の意見も強まった。作家兼タレントのホ・ジウンは、「出版社が作品の解釈にガイドラインを提示することは正しくない。すべての文学は、解釈する人の自由と力量で新しく発見されるもの。作品のZezeは出版社の意見に同意しないだろう」と発言。また、ネット上では「個人の考えと感情を統制するのは北朝鮮でも失敗した」「作品は作家の手から離れた瞬間、大衆のもので個人個人のもの」「個人の解釈は個人の自由で、それが芸術の本質である」「IUの曲がいやなら聞かなければいいだけの話だ。それが資本主義の市場の役目で機能なのに。それをわざわざ思想問題に取り上げるのは可笑しくない?」という声もたくさん見られる。<トンニョク>側が謝罪文を掲載した理由もこういう意見が強まるからだ。どこまで“表現の自由”として認めるべきか。IUの『Zeze』歌詞から始まった文学の解釈問題が、韓国民主主義の基本理念の本質を問う大討論になっている模様だ。THE FACT JAPAN
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