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South Club初のJAPANツアー最終公演レポートが到着

THE FACT JAPAN / 2018年6月26日 15時50分

2018年6月23日(土)日本のロックの聖地とも言われるライブハウス、新宿ロフトでSouth ClubのJapan 1st TOUR 2018 -夏の思い出-の東京最終公演が行われた。今回は6月20日に予定されていた大阪公演が、地震の影響で中止となってしまったため、6月21日の名古屋での夜公演、6月23日の東京昼夜公演と計3公演が行われた。

新宿ロフトいっぱいに集まったファンの前に、ドラムのチャン・ウォンヨン、ボーカル・ナム・テヒョンの実弟でベースのナム・ドンヒョン、ギターのGet Kuが登場し、どこか近未来を感じさせるシンセサイザーの音が重ねられた壮大な楽曲「See you」が響きわたる。

暗転の中、South Clubのボーカルでリーダーのナム・テヒョンが登場し、「Dirty House」のイントロがスタートすると、最初の1音目から重低音が体に響きライブハウスに詰め掛けたファンのボルテージが一気に上がる。元々艶のある美しい声に定評のあったナム・テヒョンだが、ヴィンテージとブルースをキーワードにしたSouth Clubの1stアルバム『90』のリード曲「Dirty House」では、野太く荒々しさも感じる男らしい声を披露し観客を圧倒。

続く発売されたばかりのアルバム『20』のラストに収録された「Grown Up」では“僕は成長するだろう”という未来への希望も感じさせる歌詞を切なく艶のある歌声で歌う。そんなテヒョンのボーカルにぴったり合った、Get Kuの哀愁漂うギターソロが印象的なミディアムテンポのロックバラードは、様々な世代に受け入れられるSouth Clubの名曲の1つといえるだろう。







大人の雰囲気たっぷりのブルース3曲「Blues of D」、「I Got the Blues」、「Blues of A」では、ライブハウス中に心地よく広がるリズムに体を預けるようにステージ上を自由に動き、観客とのコミュニケーションを楽しむように歌い、赤いライティングに似合う、大人の色気と余裕も感じるステージングで魅せた3曲となった。ナム・テヒョンのアコースティックギターも加わっての「Believe U」では、どこか懐かしさを感じさせるカントリー調のメロディーとリズムで会場を温かい雰囲気にさせ、続く韓国ドラマのOST(オリジナルサウンドトラック)楽曲「Real Love」「少年少女」「Take Me Out」は、キャッチーなサビのメロディーと、ナム・テヒョンの豊かな表現力と伸びやかな高音と、美しい裏声を堪能できる楽曲でボーカリストとしての確かな実力を感じさせた。

アコースティックギターで静かに始まるバラード「NO」は切なく悲しい歌詞を相手に語りかけるように歌い、「Who Is This Song For?」では、途中挿入される街の雑踏や日常の生活音は、なぜだか孤独とさみしさを際立たせているようにも感じる。続く「I.D.S」は、ゆったりしたリズムの中にもどこか強さを感じさせるボーカルが印象的なブルースロック。

2017年のSouth Clubのデビュー曲「Hug Me」は、アイドルとしてデビューし長い時間を過ごした大手事務所を辞め、1人オフィステルでの生活を始めた時に作ったという楽曲。当時のやり場のないさみしさと苦しさがストレートに伝わる “抱きしめてくれ”という切ない歌詞が印象的なロックバラードだが、サビでは会場中が大合唱に。悲しい歌ではあるが、South Clubの音楽の世界に酔いしれるファンの満足した姿を見ることが出来た瞬間だった。





ライブ終盤を迎え披露されたのは最新アルバム『20』にも収録されSouth Clubとして初めて韓国音楽番組活動も行っている疾走感のあるロックサウンドが心地よい「OUTCAST」。メンバーの“ジャンプ!”の声にファンも応え、会場の雰囲気は最高潮に。本編ラストは1stアルバム『90』のラストに収録された「LIAR」抒情的なロックバラードに美しいメロディーが胸に響く、ナム・テヒョンの力強いボーカルを堪能できる名曲に会場からは大きな歓声があがった。

ライブ中も表情豊かなナム・テヒョンだが、特に印象的だったのは、日本のロックの聖地とも言える新宿ロフトで公演していると、4月にはヨーロッパツアーで行ったロンドンのライブハウスに雰囲気が似ていてとても心地よく、何より日本のファンの熱い応援を感じることが出来て嬉しい、柔らかな笑顔で語っていた姿。曲によって全く異なる雰囲気のステージングと楽曲ながら、どの曲、どのステージでも、これがSouth Clubの音楽だというプライドを感じさせた。South Club JAPAN 1st TOUR 2018 -夏の思い出-は、South Clubというバンド、そして、ナム・テヒョンという作り手としてのさらなる飛躍を期待せずにはいられない時間となったに違いない。



South Club JAPAN 1st TOUR 2018 -夏の思い出-

【愛知公演】 開催日:2018年6月21日(木)開場:18:15 / 開演:19:00 会場:エレクトリックレディランド

【東京公演】 開催日:2018年6月23日(土)1部(開場:13:15 / 開演:14:00) 2部(開場:18:15 / 開演:19:00) 会場:新宿ロフト 主催:株式会社アートアンドキュージャパン、 株式会社ゴンガムコミュニケーションズ 協力:サウスバイアスクラブ

【東京最終公演セットリスト】M1. See you(Outro)M2. Dirty HouseM3. Grown UpM4. I.D.S(Inst)M5. Blues of DM6. I Got the BluesM7. Blues of AM8. Believe UM9. Real Love(ドラマ“リッチマン”OST)M10. 少年少女(ドラマ“20世紀少年少女”OST)M11. Take Me Out(ドラマ“ブラック”OST)M12. NOM13. Who Is This Song For?M14. I.D.SM15. Hug MeM16. OUTCASTM17. LIARE1. YerBluse(原曲:The Beatles)※東京最終公演のみE2. Hug Me

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