老後の不安は、節税対策もできる「iDeCo」で解消!~働く堅実女子が”お金”と上手に向き合う極意Vol.3~

Suits-woman.jp / 2019年5月13日 17時0分

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「今年こそ資産運用をしたい」「将来のお金が漠然と不安」など、“お金にまつわる不安”を抱えている女性は多いのではないでしょうか。iDeCo・投資信託・ふるさと納税……どれから始めて良いか分からず足踏みしてしまう自分から今年こそ卒業したいもの!

今回、FPの荒木千秋さんに伺ったのは、将来に繋がる自己投資「iDeCo」。ここ数年話題になっているiDeCoですが、制度の特徴やメリットを知らない方も多いはず。基本の“き”から解説いただき、しっかりマスターしましょう。

還付金や返礼品も受け取れる、納税制度「ふるさと納税」の魅力についてはこちらをチェック!Vol.1~法改正後、ふるさと納税はどう変わる?~はコチラ。Vol.2~お金のスペシャリストが選ぶ寄付先は?~はコチラ。

荒木千秋さん…三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行に勤務後、ファイナンシャルプランナーとして独立。同世代の女性を主な対象としたお金に関する個別相談やセミナーに登壇。2019年3月に、『「不安なのにな~んにもしてない」女子のお金入門』(講談社)を出版。

―最近よく聞く『iDeCo』ですが、具体的にどのような制度なのでしょうか?

「iDeCoは、今みなさんが納めている公的年金とは別に“自分で”年金を積み立て+運用していく制度のことで、毎月の掛け金や運用先など、すべて自分で決めていくのが大きな特徴です。通常の公的年金に加えて、将来もうひとつ年金を受け取るための準備のようなイメージです。ちなみに、iDeCoというのは愛称で、制度の正式名称は『個人型確定拠出年金』といいます」

―iDeCoには、どのようなメリットがあるのでしょうか。公的年金があれば、十分な気がするのですが……。

「iDeCoの最大のメリットは、ズバリ節税効果があること!税金の優遇を受けながら、将来の資金準備ができる非常にお得な制度なんですよ。iDeCoで税金優遇が受けられるタイミングは3度あり、まず掛け金に応じて所得税と翌年の住民税が軽減されます。掛け金の全額が所得控除になるので、毎年節税対策ができるのです。次に、税の優遇を受けられるのは、『運用商品を売買するとき』。通常、金融商品の売買で発生した利益分には20.315%の税金が課せられますが、iDeCoの場合はそれが免除されます。利益が全額手元に残るので、通常の金融商品の取引よりもお得なのです。そして、最後の税金優遇は年金受け取りです。通常、受け取った年金は課税対象になりますが、『一括受け取り=退職所得控除』『年金として分割受け取り=公的年金等控除』として控除されます」

iDeCoは節税にもなるのです!

―なんだか、やらない理由がないほど魅力的な制度ですね!デメリットなどはないのでしょうか。

「iDeCoを利用するうえで注意しなければならないのが『原則60歳まで引き出せないこと』です。なんらかの事情で途中解約や一部出金をしたくても、iDeCoではできないので注意しましょう。しかし、毎月の掛け金や運用先の変更はできるので転職・結婚・出産など、ご自身の状況に応じて対応できますよ。また、iDeCoは加入時や毎月の口座管理に手数料が必要です。利用する金融機関によって口座管理手数料は異なるので、しっかりお得を追及したい方は手数料の安い金融機関を選んでくださいね。しかし、このような注意点を加味してもiDeCoは非常に魅力的な制度なんですよ」

―口座管理手数料が異なるとのことですが、おすすめの金融機関などはありますか?

「著書でもご紹介していますが、やはり手数料の安さを考えるとネット証券が1番お得です。例えば、『楽天証券』『SBI証券』であれば年間の手数料額は合計で2,004円。対して、三菱UFJ銀行は標準コースで年間手数料が6,540円、りそな銀行であれば5,796円となっています。ただ、ネットバンキングへの苦手意識や面倒さを感じる方は、銀行で手続きしても良いかなと思います。iDeCoを始めたばかりで慣れていない方は、給与振り込み先の銀行ではじめてみるのもおすすめです。給与振り込みをしていると手数料の割引サービスが受けられることも多く、口座を増やす必要がないので名義・住所変更時も簡単です」

―お話を伺っていると、給与振り込みをしている銀行ならアドバンテージがあるように感じるのですが、どのような利点があるのでしょうか。

「銀行によっては窓口での取り扱いができないケースもあるので注意が必要ですが、店舗を持つ銀行でiDeCoをすると、申し込み時や運用時の疑問を相談できるという利点があります。ネット証券は手数料が安いですが、全て自分で決めて手続きをしなければなりません。でも、店舗を持つ銀行であれば『申込書の書き方が分からない』など、些細な疑問にも対応してもらえます。iDeCoに限らず、給与振り込みをしている銀行では『ATM手数料無料』『住宅ローン金利の優遇』『預け金によって、振込手数料が免除される』など、さまざまな優待を受けられます。各行さまざまな特典を用意しているので、定期的にチェックしてみてください」

働く堅実女子こそ、iDeCoで節税対策をすべし!

個人型確定拠出年金、と聞くと難しく感じますが“自分の将来のためにつくる、もうひとつの年金”と考えると分かりやすいですよね。厚生労働省の発表によると、日本は健康寿命が世界一の長寿国を迎えているとのこと。つまり、これまで以上に自らの将来についてしっかりと見据えることが重要になるのです。働く堅実女子も『人生100年時代』に向けて、iDeCoで準備を進めていきましょう。

次回は、気になるiDeCoの申し込み方法や運用商品の選び方を解説いただきます。リスク回避の慎重派さんも、しっかり運用して増やしたい派さんも必見ですよ!

『「不安なのにな~んにもしてない」女子のお金入門』(講談社刊)タイトルにドキッとした堅実女子の皆さん、お金は上手に貯めましょうね。

取材・文/山本杏奈

撮影/黒石あみ

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