土星の試練を乗り越えるには?2020年以降はどうなる?占星術研究家・鏡リュウジさんと漫画家・鳥飼茜さんの「サターンリターン」対談~Vol.3~

Suits-woman.jp / 2019年7月15日 13時0分

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土星の試練を乗り越えるには?2020年以降はどうなる?占星術研究家・鏡リュウジさんと漫画家・鳥飼茜さんの「サターンリターン」対談~Vol.3~の画像

土星回帰を意味する「サターンリターン」、土星は私たちに時について見直し、思索することを促してきます。占星術研究家の鏡リュウジさんと、ビッグコミックスピリッツで漫画『サターンリターン』を連載している漫画家の鳥飼茜さんによる「サターンリターン」対談の第3弾は、その土星の試練の乗り越え方について伺いました。

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サターンリターンを、どう乗り越えればいいですか?

ー28~30歳は、働く女性にとっては婚活、結婚、仕事、出産など人生の岐路にあたる時期でもあります。「サターンリターン」をうまく過ごすには、どうしたらいいのでしょうか?

鳥飼茜さん・以下鳥飼)一般的には、サターンリターンの時期には、どういうことが起こったりするんですか?

鏡リュウジさん・以下鏡)スムーズにいく人もたくさんいます。「サターンリターン」は、自分の限界を知るということなんです。

例えば、Jリーガーになりたいと思っていて、そのまま行ける人もいますが、世界的な選手は無理だなと気づくのが「サターンリターン」なんです。世界的な選手は無理でも、近所の子どもに教えることができるじゃないかとか、別の方向に進んでいく決心をすることもありますよね。

鳥飼)持っているもので何ができるか、と気づくということですかね?

鏡)そうです。土星的なものから逃げようとすると、「まだ本気出していない」「そういう時じゃない」とか悪あがきしてしまうんです、

鳥飼)そういうタイトルの漫画ありましたね。それは土星的なものから、逃げているんですか。

鏡)それは「サターンリターン」を避けようとしているんですね。でもそこと向き合ったら、「自分の満足するものができました」となるかもしれない。ただ、土星が強すぎちゃうと、小さくまとまったり、保守的になりすぎてしまったりすることもあります。

鳥飼)そうなんですね。

鏡)土星の影響が強いとそうなるというよりも、自分と土星的なものとの付き合い方によるんです。

鳥飼)すべてが星の配置の影響ではないんですね。

鏡)自分を客観的に見られるかどうかですね。

―2020年土星の位置は、現在の山羊座から水瓶座に移ると聞いています。

鏡)星の配置って200年単位で起きているんです。木星と土星が重なってくるのは2020年末、20年に一回起こる配置です。ずーっと160年から240年くらい、平均してだいたい200年ごとの時代の変化です。同じエレメント(※)の星座で起こり続けています。(※エレメント=要素。占星術では火<牡羊座、獅子座、射手座>、土<牡牛座・乙女座・山羊座>、風<双子座・天秤座・水瓶座>、水<蟹座・蠍座・魚座>の4つに分けられる)

一度、土のエレメントで起こったら、牡牛座、乙女座、山羊座の順で起こって。200年くらいでその三角形がずれていくんですね。2020年末は、土の時代から風の時代にシフトするんです。今よりもっと楽になるかもしれないですよ。

鳥飼)私、前にホロスコープを観て貰った時に、風がないって言われたんです。

鏡)あー風のエレメントですね。もしかしたら、真面目でなんでも引き受けてしまったり、人との距離が短くなるのはその影響かもしれませんね。今、観てみましょうか!

鳥飼)えー!いいですか!

鳥飼さんのホロスコープ。

鏡)風のエレメントありますよ。

鳥飼)本当ですか!?

鏡)木星、土星、冥王星が風のエレメントです。

―ホロスコープで観ると、鳥飼さんはどういうタイプですか?

鏡)ホロスコープで観ると、すごく自己表現の欲求が強い星なんです。社会の常識みたいなところと違う、凄くオリジナリティーを発揮していくタイプですね。

でも月が山羊座にあるので、ちょっと怖がりなところもありますね。

鳥飼)すごく怖がりですね……。

鏡)小さいころから、子どもの時代がなかったんじゃないかって思います。大人の目を意識している子どもだったんじゃないですか?

鳥飼)子どもらしくなかったと言えばそうかもしれないですね。

鏡)自分を凄く表現したいのに、自分をセーブするところがありますね。その矛盾点をずっと抱えているんでしょうね。

でも今は、土星が天秤座にあるので、コンディションがすごくいいです。

鳥飼)どういうことですか?

鏡)天秤座に位置する土星って、すごくいいんです。よい働きをする。木星とセットなので「サターンリターン」もいい働きをするんです。火星に蟹座があるので、ちょっと慎重な部分もありますね。今はホロスコープ的には、土星的なものを意識される時期なんです。こういう作品が出るにはタイミングもいいんです。

鳥飼)凄いめぐりあわせですね。

鳥飼さんのホロスコープを解説する鏡さん。惑星には居心地のいい星座とよくない星座があり、鳥飼さんの土星が位置するのは居心地のいい天秤座ということ。

―鳥飼さんが「サターンリターン」の頃は、どうでしたか?

鳥飼)私が30歳前後の時は、何も考える暇がなかったですね。子どもが偶発的にできて、それを待望していたわけではなかったです。もう運命っていうことで、産んじゃったりとか。妊娠中も、切迫早産で、赤文字の女性誌のような分厚い雑誌を持つのも重いのでNGだったんです。切迫早産の間は、ずっと横になっていなくてはならなくて、漫画も描けませんでした。

試練というよりは、“これを選ばざる得ない”状況が続いていたんです。30歳ぐらいでちょうど離婚したんです。子育てもしなきゃいけないし、でも“今、頑張らなきゃ後悔する”って思いました。

初めて連載が決まったのが、子どもが1歳になる前。授乳中にネーム描いて、家事をして、漫画を描いてっていう凄い生活サイクルだったんです。私の場合は、覚悟を決めざるえなかった感じですね。子どもに負けたくないんです。子どもから見た時に、バチバチに輝いていたいんです(笑)。

鏡)それは星の配置的にも出ていますね。

鳥飼)子どもがいることで、柔らかくて丸いものになるのが嫌。漫画も、子どもが読んだ時にほっこりするものじゃないものを描きたいって思っています。

ドラスティックに空気が変わる!?2020年、年末以降

―2020年は、これまでの価値観なども変化していくのでしょうか?

鏡)そうですね。変わらざるを得ないですね。2020年末は風のエレメントなので、人々がより自由になっていきます。今の閉塞感からは、変わっていってほしいなって思います。

でも、自分が閉塞的であるという事を自覚しないといけない。そうしないと自由になれないんです。

鳥飼)そうですね。一回自分がどういうところにいるかってことを、再確認するのが必要なんですね。

鏡)社会が成熟したら、人は自由になっていくはずなのに、悪化している感じがしている。漫画家さんに未来を心配される世の中って、危険じゃないですか(笑)?

鳥飼)漫画はエンタメですからね。自由に見えている人でも、“今はこういうこと言ってはいけない”って考えていると思います。いろいろと笑えない出来事が多いのって、とっても窮屈だって思うんです。

鏡)それはやっぱり、土星が強くなりすぎている感じがするんです。土星に下手に飲み込まれちゃうと、神経症的になってしまう。でも、土星とちゃんとお付き合いしなきゃいけない。

土星は老獪な神様だから、生かしてあげることができれば余裕が出てくるはずなんです。

鳥飼)今、キュウキュウな時代になっていますよね。

鏡)人間が知的になっていけばよい社会になると思うのですが、リテラシーが下がっています。もっと本や漫画を読むべきですね。

鳥飼)ありがとうございます(笑)。漫画に関しては数年後に自分にとって今までにないような面白い仕事もいただいているのですが、それまで生きてるかわからない(笑)。

鏡)生きていますよ(笑)!

鳥飼)子どものころから、ずっとそういう風に考えちゃうんです。前世が早死にだったんじゃないかって思うくらい、すっごい不安に思っちゃうんです。もう諦めじゃなくて受諾にしていきたいです。

鏡)恐怖を受諾できるように無理やり変えるとしんどいので、恐怖は恐怖としてほっておく。恐怖が無なると恐怖の存在意義が無くなっちゃうから、恐怖がかわいそう(笑)。

鳥飼)恐怖って価値があると思えばいいんですね。

―「サターンリターン」の時期って、みんな自分の先が見えなかったり、不安になったりすると思うんです。そんな時に、乗り越えるにはどのようにすればいいですか?

鏡)乗り越えなきゃいけないって思うと大変だから、“乗り越えられないこともある”って思ってもいいかな。でもアラサーだとまだ若いから、乗り越えようと思っていいかな(笑)

一回落ち込むと、自分の射程距離もわかっていきます。30歳前後って、それまでの自分の芸風がわかってくる頃じゃないですか。自分のキャラ設定に縛られているとつらいから、別の芸風を作ってみてください。

鳥飼)30歳ってまだ若いですからね。今漫画の中で30歳のころを振り返りつつ同時に夫婦のことも描いているのですが、やりづらさというか、ぶつかりみたいなものは年月が経っても変わらないですね。ポイントは違っても、衝突は変わらないんです。

自分が大人になりきれているかどうかというところに、集約されている気がしているんです。

鏡)そうですね。ごまかし、ごまかしでいくと、土星が半周した時(中年期)にさらにしんどい思いをするぞって思います。向き合うときは、向き合ってみてください。1回目の「サターンリターン」は、失敗しても甘噛みで済むんです(笑)。

――最後に、漫画の『サターンリターン』ですが、今後はどのように展開していくのでしょうか??

鏡)伏線が張られまくっていますね。もうラストの方まで決まっているんですか?

鳥飼)それが決まっていれば爽快に生きていられるんですけど。わからないまま描いているっていうとすごく無責任に取られてしまいそうなんですが、一生懸命描いているんです。いろんな方向性があるって思いながら、描いていますね。

鳥飼さんは自著『サターンリターン』を、鏡さんは訳書『サターン 土星の心理占星学』を手に。

撮影/黒石あみ 取材/池守りぜね

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