【貧困女子】消費税10%って死ぬ……高学歴派遣社員の”逃げ癖”と苦難~その1 ~

Suits-woman.jp / 2019年9月21日 17時0分

写真

【貧困女子】消費税10%って死ぬ……高学歴派遣社員の”逃げ癖”と苦難~その1 ~の画像

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたはずが、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです 。

村田美子さん(仮名・38歳・派遣社員)の年収は240万円。この10年間、年収が下がり続けていると言います。

「旅行にも行けないどころか、好きなものすら買えない。仕事はどんどんキツくなっていくし、失敗も許されなくなっているのに、手元に残るお金は全然ない。消費税が10%になったら、ほんとに死ぬしかないと思います」

よく行っていた大衆食堂がこの月末で閉店、総菜を買っていたお店も、店を閉めるといいます。

「売れ残りをもらったり、私が苦しいことを知っているから大盛にしてくれていた、おじちゃんやおばちゃんのお店が『低減税率なんて、あたしたちにはよくわからない。これが潮時』と店を閉めてしまい、残っているのはチェーン店ばっかり。景気がいいと言うけれど、私の周りはみんなお金がなくて疲労困憊しています」

美子さんが住んでいるのは、吉祥寺駅からバスで15分ほどの住宅街の古いマンション。家賃は5万円だそうです。

「生活保護を受けることを想定して、家賃5万の物件を探しました。私はこのように“逃げ癖”があるんです。頑張らなくちゃいけないときに、最悪の場合を想定して保身に走る。だから、うまくいかないんです。昔、40万円くらい突っ込んだ自己啓発セミナーで、やたらとハイテンションな女性講師が『悪いことを想定したらその通りになる』と言っていたのですが、その通りだと思いました」

また、自分で何も決められないことも悩みだと言います。

「すぐ相手に合わせてしまうんです。私、かなりいい大学を、首席に近い成績で卒業して、まあまあの出版社に就職したんです。そこで、ある有名な雑誌の編集部に配属されたのですが、これが地獄でした。何をやっても怒られる。怒られている理由が全くわからないんです。それに、自分では何も決められない。なんかビクビクしてしまうんですよ。『私が決めてしまったら、責任はとれません』って思っちゃう。結局、外部のスタッフの人に頼りきりで、企画どころか掲載する写真を1枚決めるのにも、外部の人にお願いしていたんです。そのうちに多くの人から仕事を断られるようになり、自分1人ですべてを引き受けることに。23歳の時、仕事が終わらず会社の床に寝袋を敷いて1か月くらい会社に泊まり込んでいました」

そんな生活を続けるうちに円形脱毛症を発症し、退職

陰で悪評を流され、髪がごっそりと抜けたそうです。

「皮膚はアトピーだらけで、髪の毛が恐ろしいほど抜け、結果的に3年で退職しました。外部のスタッフって、私が悪いことを全然教えてくれないんですよ。打ち合わせをしているときは『そうですね、そうですね』ってニコニコ話を聞いて、裏で『村田の仕事はヤバいから受けるな』と噂を流している」

周囲の社員たちも、何も指摘してくれなかったと言います。

「言ってくれないとわからないのに、すごくひどいと思いました。それから、私は人間不信になりました。当時交際していた5歳年上の彼からプロポーズされていたのをずっと断っていたんですが、退職を機に結婚したいと言うと『弱い女はお断り。無職の女は言語道断』とバッサリと振られました。その後、自宅にひきこもり、うつ状態になってしまいました。死ぬと思っても、食べられないどころか、体が動かないんです」

美子さんの両親は、いわゆる毒親。

「両親は狛江の実家に住んでいるんですが、家庭内別居しているんですよ。父親は超エリート、母親は短大卒の専業主婦。一人娘の私が父親の言うところの『クズ』になったのは母親のせい。母が短大卒でバカだから、私もバカになったって言うんです。それを受けて母は『こんな娘に育てちゃってごめんね。ママのせいで失敗作になっちゃった』って泣くんです」

そんな親だから、無職でうつになったと言えば、大騒ぎになってしまいます。

「会社を辞めたことがバレた時、『正社員になるまでウチの敷居をまたぐな』と父に言われました。父は勤務していた財閥系企業の出世レースから外れてから、家族に厳しいんです」

うつになった美子さんは、モノも食べられなくなり、体重は155cm、38kgに。そんな状況で手を差し伸べてくれたのは、大学の先輩でした。

「役者の卵をしている2歳年上の先輩で、ボロボロの私におかゆを食べさせてくれて、おんぶしてメンタルクリニックに連れて行ってくれたんです。その後10年くらい同棲したのですが、コイツがまた超絶な最低男だったんです」

消費税10%の低減税率に対応できず、なじみの個人商店が廃業。自分の生活の維持もおぼつかなく、ウェブマネーや、電子マネーを勉強している。

10年同棲するも、別の女性と結婚され、大学時代の友人のSNSキラキラ投稿に息が止まる……~その2~に続きます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング