結婚しない人生|リモートワークでわかった、50代独身女子の幸福~その1~

Suits-woman.jp / 2020年3月28日 17時0分

写真

結婚しない人生|リモートワークでわかった、50代独身女子の幸福~その1~の画像

婚活関連のニュースがあふれていますが、生涯未婚率(50歳時未婚率)は上昇。国勢調査によると、50歳まで結婚したことがない人は、1990年には男性5.6%、女性4.3%だったのに、2015年の国勢調査では男性23.4%、女性の14.1%と、男女ともに約4倍のポイントに跳ね上がっています。

独身の経済観を示す「ソロエコノミ―」という言葉も登場。増え続けるシングルの背景を取材しました。

今回お話を伺ったのは、IT関連会社で働く田中沙織さん(仮名・50歳)。小柄でふっくらしており、笑顔がとてもかわいい女性です。有名なキャラクターを採用した海外のハイブランドの服やバッグをコレクションしており、とてもオシャレ。

快適なリモートワークライフ

「新型コロナウイルスで、ウチの会社はいち早くリモートワークになりました。独身だから部屋もきれいだし、好きなものに囲まれているから快適。ロックダウンされたら、ベランダにテーブル出して、ワイン飲みながら作業するのもアリかなと。そもそも一人に慣れているし、ロックダウンされたところで、ダメージが少ない」

今、住んでいるのは目黒区内にある家賃15万円以内のヴィンテージマンション。

「1人だと、そこそこの広さで満足できるんですよ。リモートワークになっても、何の憂いもなく仕事ができ、独身の幸福を感じました」

仕事を続けることに対しても、不安はないそう。

「それなりに結果を出してきたし、今回のコロナで今まで日本企業が持ち続けていた“お情け”みたいなものがなくなるんじゃないかな。毎日顔を合わせていると、相手に対して情が湧くけれど、リモートワークだとそうもいかなくなる。飲み仲間に会社の経営者がいるのですが、『リモートになって、デキる社員とそうでない社員の差が歴然とわかるね』と言っていました。その人は、今回のコロナ感染が落ち着いたら、『会社に来ているだけ』の社員を整理するそうです」

そうなると子供がいる人にとっては、厳しい世界になるのではないかと沙織さんは続けます。

「もちろん、子供がいても自己の成長と会社の利益を考えて行動し、自分の人生と仕事がシンクロしている人はたくさんいます。でも男女問わず、子供がいると子供が最優先になり、家族の時間を幸福と感じるようになる。『仕事は辛いことであり、早く帰って家族といたい』と、仕事をおろそかにする人が多いと思いました」

リモートワークになったときに、「家族がいたら仕事どころではない」

オンライン会議で分かった、子供の騒々しさ

「オンライン会議でわかったことは、子供がいる人はホントに大変だということ。会議の間中、『おか~さん、おか~さん』って後ろで騒いでいるんだもん。自宅で仕事と言うのは、子供がいる人にとってはとても厳しいんだと思いました」

かつて沙織さんは、既婚女性の社員たちにマウンティングされていたといいます。

「40代前半までは『子供がいるっていいですよ』と言われると、カチンと来ていた。30代の10年間は、私を仕事漬けにした会社を恨み、恋愛をテキトーにしていた自分を恨み、今まで支払ったご祝儀の額を数えては、結婚している友人を妬む日々。だから30代の私の顔は般若……というか鬼の形相をしています」

気持ちが変わったのは、東日本大震災以降。

「あのときに、それまで幸せだと思っていた既婚の友達や部下が、離婚したり、不倫に走ったりしだしたんです。一番驚いたのは、セレブ婚をしていた私の5歳下の後輩。専業主婦になり、ブログで幸せアピールしていたのに、2人の幼い息子の親権を夫に渡して離婚したこと。モラハラと義実家のプレッシャーで限界だったみたいです」

才色兼備と良妻賢母のプレッシャーと呪いも、沙織さんが結婚しなかった理由。

「あれは私が30代前半の頃、妊娠している女性向けのアプリの企画を練っているときでした。後輩と妊婦雑誌を見ていた時に、妊娠しているのに体重が減り続けている人の生活が紹介されていたんです。彼女の生活を見ると、睡眠時間4時間で完璧に家事をしている。説明文に『“主人”のハンカチにアイロンをかけます』と書いてある。それが誌面で“ちゃんとした”妻というニュアンスで紹介されていた。そういう女性の自己犠牲を推奨する部分を受け入れないと、結婚はできない。『それなら、独身でいいんじゃね?』って」

カフェのようにオシャレで落ち着いている自宅で、快適にリモートワークしている。

SNSを見るたびに「結婚しなくてよかった」と安堵する日々~その2~に続きます

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング