弁護士がリアルにおすすめする、法廷が出てくる映画4つ

Suits-woman.jp / 2020年10月3日 12時0分

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法廷がでてくる映画は、国内外問わず数多くありますが、司法浪人をこじらせていた間、筆者は、いわゆる法廷ものは好きではありませんでした。

それでも、勉強になったり、元気をもらった映画がありました。今もう一度観てみると、新たな発見もあります。

その中から、今回は4つ、挙げてみたいと思います。

法廷モノに外れなし、とも言われています。

『それでもボクはやってない』

『Shall we ダンス?』の周防正行監督の、痴漢の冤罪をテーマにした映画です。

前作のShall we ダンス?が、軽やかで素敵な映画だったので、この映画も「僕」ではなく「ボク」という軽い感じの言葉をあえて使っているし、なんだかんだ爽やかな映画なのかな……と思って観たら、どんよりしました。

しかし、法律に興味のある方には、かなりオススメです。

筆者が観たキッカケは、司法浪人をこじらせていたころに、条文だけでは伝わらない刑事手続のイメージがつかめるという理由で、ご近所の弁護士から薦められたことでした。

もちろん、ストーリーが素晴らしいのですが、小物やセット、手続き、とにかく再現度が高いです。

当時は、イメージ付け程度に考えていたのですが、弁護士になってから、この映画は、再現度が高いことがわかって、ビックリしました。

他の映画やドラマではあまり細かく再現していない刑事手続も出てくるので、刑事訴訟法にご興味のある方は、ぜひ六法を片手に観てみてください。

『評決』

ポール・ニューマン主演の、医療過誤をテーマにした映画です。

筆者が観たキッカケは、勉強のやる気がなくてグッタリしている時に「この映画を観て、弁護士がカッコいいと思ったことも、司法試験を受けた理由の1つ」と、やる気が出るという理由で、仲のいい弁護士から薦められたことでした。

ポール・ニューマンといえば、元祖海外イケメンですし、カッコいいと思ったというのですから、さぞかし颯爽とした弁護士が主人公……と思って観たら、主人公はアル中だし不正はするしでダメな人でした。

しかし、カッコいいです。

当時は、胸に響くけど、カッコいいという表現は違うかなあと思っていましたが、弁護士になってからもう一度観たときには、カッコいい仕事をしていることがわかりました。

主人公は、事実は証拠で証明する、という原則をプロとして守っているのです。

プロの仕事カッコいい、と素直に思いました。

筆者は、鬼滅の刃ですと善逸くん、スラムダンクですと三井寿が好きです。

「根性なしに見えるけど、ここぞという時は光る」キャラクターです。ダメな点があるところが、人間らしくて非常にいいです。

評決では、主人公がそのタイプのキャラクターなので、そこも楽しめました。

『エリン・ブロコビッチ』

ジュリア・ロバーツ主演の、公害訴訟をテーマにした映画です。史上最高の和解金約350億円を勝ち取った実話が元になっています。

昔なんとなく観た記憶はあったものの、ストーリーは、かなり忘れてしまったので、スカっとする映画が観たくて、先日、もう一度観てみました。

あれ……エリン・ブロコビッチって、弁護士じゃなかった(驚)。

人の記憶とは恐ろしいもので、設定すら忘れていたのでした。

エリン・ブロコビッチは法律事務所の事務員さんで、調査や証拠集めをエリンが一人で頑張るという話でした。

この映画では、ジュリア・ロバーツしか記憶になかったのですが、今観てみると、エリンの事務所の弁護士の言っていることも一理あるなあと思ったりします。

この弁護士は、けっして純粋な善人という感じではないのですが、「ここぞという時は光る」男です。もう一度観てよかったです。

エリン・ブロコビッチが法廷に立つわけではないのですが、悪徳巨大企業VS一市民という設定は鉄板なので、スカっとすること間違いなしです。

『疑惑』

保険金殺人の疑いをかけられた女性と、その弁護についた女性弁護士のバチバチが見どころの映画です。

松本清張原作の『疑惑』は、何度もテレビドラマが作成されました。

筆者のオススメは、桃井かおりさんと岩下志麻さんが出ている映画版の『疑惑』です。

弁護士役の岩下志麻さんが、本当にカッコいいので、何度も観てしまいます。

初めての刑事裁判のときは、緊張して仕方ないため、イタコさながらに岩下志麻をこの身に降ろして法廷に向かおうと、前日はこの映画を観ていました。

当日とても緊張していたのですが、法廷では腰に手をあてて話していた(映画のポーズ)ような気がします。今でも恥ずかしいです。

この映画も、セットや法廷シーンの再現度は高いのですが、1点だけ指摘があります。

法廷では、弁護士でもあんなには自由に話せないです。

あれだけ自由に話せたら、〇〇弁護士や〇〇弁護士の裁判って、映画どころじゃないのではないかと妄想してしまいました。

この映画の弁護士も、プロとして仕事をします。

カッコいいです。

法廷シーンは、雰囲気がかなり出ています。椅子や机なども、本物かと思いました。

傍聴気分を味わいたい方にも、ぜひオススメです。

☆☆☆

法廷ものの人気の理由は、バトルと推理の要素をいっぺんに楽しめるからなのかなと思います。

しかし、実際に弁護士になってみると、バトル要素に触れることはあっても、推理要素を感じることはありません。真犯人を探す仕事は、弁護士の仕事ではありませんでした。

なお、最後にご紹介した『疑惑』で、桃井かおりさんが演じている被告人の名前は「球磨子(クマ子)」。旧姓が「鬼塚」という設定でした。

「鬼塚クマ子」……恐ろし気な名前ですが、なんとなく筆者は他人とは思えません。

まとめ:映画の弁護士は、カッコいいなぁ


弁護士
熊王斉子

弁護士。派遣で働きながら司法試験の受験を続け、度重なる不合格にめげず弁護士となる。司法試験合格までに転々とした派遣先は30社以上。図らずも、この多業種での職場経験が活きることになり、現在は企業にまつわる案件を主に取り扱っている。日本化粧品検定1級合格。好きな言葉は、「あきらめたら そこで試合終了ですよ」「来た船には乗ってみる」。島村法律会計事務所https://simamura-law-ac.jimdofree.com/

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