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【石川県】隠れ名所も満載『加賀の國』~豪華タクシーで巡る「白山市」の女子旅~

TABIZINE / 2022年4月23日 7時0分

tabizine.jp

コロナ禍での新しい旅のカタチとして浸透しているのが、人混みを避けた穴場スポットを巡る「ずらし旅」。公共交通機関ではアクセスしづらい場所へ訪れるなら、観光タクシーの利用がおすすめです。この特集では石川県のラグジュアリータクシー「観光グランキャブ」で駆け巡る加賀の國をご紹介。今回は白山市の旅をお届けしましょう。

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霊峰に抱かれた風光明媚な白山市


石川県では最大の面積を誇り、人口は金沢市に次ぐ2番目の「白山市」。日本三霊山の一つである白山をはじめ海、川と豊かな自然に恵まれた地域です。東洋経済が毎年発表する「住みよさランキング2019」では、全国1位を獲得。さらに市の全域が「白山手取川ジオパーク」として2011年に日本ジオパークに認定されるなど、多彩な魅力がひしめきます。

今回訪ねたのは、白山麓の玄関口にあたる旧鶴来町エリア。全国にある白山神社の総本宮「白山比咩(しらやまひめ)神社」や参道の甘味処「おもてや」、老舗酒造メーカー「菊姫」を巡りました。この日は終日大雪に見舞われ、少し歩くだけでも大変な状態。目的地まで移動できるグランキャブはとりわけ冬に威力を発揮すると実感しました。

白山比咩神社


創建から2100年という長き歴史を持ち、古代より霊山信仰の聖地として崇められた「白山比咩神社」。全国に3,000近くの社を抱える白山神社の総本宮であり、地元では「白山(しらやま)さん」という愛称で親しまれています。

御神体は霊峰白山。頂から流れだす雪解け水が野や畑を潤し、生きるものに恵みをもたらしてくれるという感謝の意が信仰の源なのだそう。



一の鳥居から拝殿へ続く表参道。約250mのゆるやかな坂の上を木の枝がトンネルのように覆っていて、風情たっぷり。が、大雪のためクルマで拝殿近くの駐車場に移動することに……。春から秋にかけては木々の中を吹き抜ける風が心地良いそうですよ。



切妻造りが優美な外拝殿。この後ろに直会殿、拝殿、幣殿と続き、本殿はさらにその奥にあります。御祭神は日本書紀に登場する女神のひとり「菊理媛尊(くくりひめのみこと)」。彼女は国生みの神と知られる「イザナミ」と「イザナギ」が別れようとした際にその仲裁に入ったことから、いつしか縁結びの神として崇められるようになったそう。にしても、男女のゴタゴタって昔からあるんですね(笑)。

境内には禊場があり、白山市観光連盟による禊体験ツアーが4月~11月の土日に実施されています。男性は下帯、女性は白装束を身にまとい、白山の地下水が注ぎ込まれた池に和歌を唱えながら5分間浸かるというもの。近年では女性の参加者多く、6〜7割とのこと。体を清めたい人、よこしまな心を洗い流したい人はいかがでしょうか?
おもてや


参拝後に訪れたいのが、神社の表参道にある「おもてや」。白山市吉野地区にある大判焼き専門店「山法師」が手がける甘味処です。



店頭で甘い香りを漂わせながら焼かれる大判焼き。定番の「つぶあん」「カスタード」(各160円)、「白つぶあん」(170円)、「抹茶小倉」(190円)のほか、毎月1日限定の「白雪」(250円)、さらに季節限定アイテムが用意されています。


左から時計回りに「つぶあん」「白雪」「五郎島焼いもあん」

驚くべきはあんのボリューム感! 全体の9割を占めていそうなくらい。なんでも、店主はあんが少ない大判焼きが許せないという人で、試しにどこまで入るか挑戦しているうちに現在の状態になったとか。しかしその見た目とは裏腹に、あんの甘味は上品であっさり。生地もふんわり軽やかで、あっという間に完食してしまったほど。

訪れた1月の季節限定は、ホクホク食感の地元産さつまいもを使用した「五郎島焼いもあん」(200円)。白餡とクリームチーズが詰まった「白雪」は甘味と酸味のコントラストがたまらない一品です。併設する食堂では定食やうどん、カレーなどを提供。石川県のご当地B級グルメ「ハントンライス」もありますよ。
菊姫


清らかな水に恵まれた白山市は、古くから味噌、醤油、酒、酢などの発酵食品の生産が盛ん。この地の日本酒は古来より“加賀の菊酒”と謳われ、高い評価を集めてきました。かの豊臣秀吉にも愛されていて、京都でお花見をする際にわざわざお取り寄せしたとか。

そんな名酒の伝統を今に受け継ぐのが「菊姫」。白川市でもっとも古い蔵元で、創業は安土桃山時代という超老舗です。全国に多くのファンを持つ地酒のおいしさの秘密を探るべく、工場を見学させてもらいました。



菊姫のこだわりの一つが原料米。酒米の王者として知られる山田錦の中でも、最高ランクの兵庫県吉川町産に限定しています。また近年では自社で製米を行う蔵元はわずかながら、完全自家精米を徹底。“精米を他所に頼むようなら、酒造りを止めろ”という家訓もあるそうですよ。

例えば吟醸酒の場合、米を40%磨いて中心部の心白部分のみを使用しますが、なんと計100時間もかかるそう。米が割れないよう、精米機には独自のコンピュータ制御が採用されているとか。



酒質を大きく左右するのが麹の出来具合。酒の種類によって最適な室温や湿度が異なるため、麹室は別々にしているとのこと。さらに「熟成」も菊姫のこだわり。最上級の吟醸酒「菊理媛(くくりひめ)」は10年間、リーズナブルな普通酒でさえ1年以上熟成させるそう。



熟成期間によってどれだけ違うのかを知るべく、熟成が5年の「大吟醸」と1年の「B.Y.大吟醸」を飲み比べることに。色味はさほど変わらないものの一口飲んでびっくり。前者はまるで黒糖のような甘みとコクが、後者は爽やかな風味が際立ちます。4年でここまで違うとは!



できたばかりの新酒もいただきました。これが実に衝撃的! 口の中で弾けるような清涼感があり、まるで果実のように瑞々しいんです。みんな違ってみんな良しで、料理とのマリアージュを楽しんでみたくなりますね。



工場には直売所が併設されています。明治時代に建てられたという町屋は趣もひとしお。



特別な日に嗜みたい「菊理媛」(1升瓶 52,580円・税込)や、日々の食卓にぴったりな純米酒「加州菊酒」(1升瓶 4,400円・税込)、山田錦から作る米焼酎「加州剣」(4合 5,238円・税込)などラインナップも豊富です。お酒が苦手という人には大吟醸を搾った酒粕がおすすめ。

凛とした風情漂う神社、心ほっこり和む大判焼き、悠久の歴史を伝える蔵元。霊峰白山の恵みを感じながら、五感を満たす旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

白山比咩神社
住所:〒920-2114 石川県白山市三宮町 二105-1
TEL:076-272-0680
URL:http://www.shirayama.or.jp/index.html


 
おもてや
住所:〒920-2115 石川県白山市白山町レ120-1
TEL:076-272-1003
営業時間:大判焼き / おもてや食堂 9:00~17:00
定休日:火曜日(祝日は営業)
URL:https://omoteya.jp



 
菊姫
住所:石川県白山市鶴来新町タ8番地
TEL:076-272-1234
営業時間:8:00〜17:00
定休日:土曜日、日曜日
URL:https://www.kikuhime.co.jp




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