「車体揺らし急発進」飲酒運転トラックの“異変”捉えたドラレコ…2歳児ら3人死亡事故 群馬・伊勢崎

TBS NEWS DIG

祖父、父親、子どもの家族3人が乗る車に飲酒運転のトラックが衝突し、3人が死亡した事件。後続車のドライブレコーダーが事故直前、トラックが急発進するなど異常な運転の様子をとらえていました。

これは今年5月、群馬県伊勢崎市で事故の直前をとらえたドライブレコーダーの映像です。少し先を走るトラック。すると、乗用車に衝突しました。

目撃した男性
「車体が跳ね上がってしまって、弾むように反対車線に。びっくりした」

トラックを運転していたのは、鈴木吾郎容疑者（69）。飲酒運転して乗用車に衝突し、3人を死亡させたなどの疑いがもたれています。車内からは焼酎の空き瓶が見つかったということです。

事故のおよそ3分前。別の黒い車がトラックの前に入ります。後ろからこれを見ていた男性は、“異変”を感じたといいます。

目撃した男性
「（トラックが）前の車に近づいて車体を揺らす、このときから嫌な雰囲気を感じて」

信号では、青になるのを待たずに急発進します。

目撃した男性
「急いでいるというか、追いかけているような感じ」

その直後、トラックは乗用車にぶつかりました。

車に乗っていたのは、2歳の塚越湊斗ちゃんと父親の寛人さん（26）。そして、祖父の正宏さん（53）。3人の命は突然、奪われました。

塚越湊斗ちゃんの母親
「飲酒運転と聞き、怒りと悔しさが込み上げてきました。もっと生きたかっただろうと思うと、やるせない気持ちでいっぱいです」

この事件を受け、群馬県警はきょう、トラックなどを対象とした検問を行い、飲酒運転の根絶を呼びかけています。