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「またこんなことに・・・」石川・能登の被災地を襲った大雨 16河川が氾濫、仮設住宅で床上浸水・・・地震で堤防下がり被害拡大か【サンデーモーニング】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 14時14分

TBS NEWS DIG

被災地・能登を激しい雨が襲っています。21日に大雨特別警報が発表された石川県輪島市などでは、観測史上最大となる、猛烈な雨を観測。河川が氾濫するなど、被害が広がっています。

「絶望感もある」能登地震被災地を襲う大雨

1月の地震で、甚大な被害を出した能登地方。今度は大雨に見舞われました。街を飲み込んでいく濁流。能登地方は21日朝から猛烈な雨に見舞われています。

消防隊員が歩く道路はまるで川のよう。現場に向かう緊急車両は、冠水した道路に行く手を阻まれます。

気象庁は21日午前9時過ぎに「線状降水帯」の発生を発表。その後、輪島市などに「大雨特別警報」を出しました。

住民
地震後の雨で、またこんなことになっちゃったのという絶望感もある」


住民
踏んだり蹴ったりやね」

輪島市では観測史上最大となる、1時間に121ミリの雨が降ったのです。県内全体で16の河川が氾濫(21日午後10時時点)。地震で堤防が下がった場所があり、被害を拡大させたといいます。

住民
「(堤防が)だいたい1メートルか2メートル高かったけど1月1日の大地震で沈下したわけ」

――地震がなかったら?
「まあ大丈夫だったかな」

輪島市を走る国道249号のトンネルでは、出入り口付近で大規模な土砂崩れが発生。このトンネルでは、地震で崩落した部分の復旧工事が行われていて、その作業員3人と連絡がとれなくなっています。
 
珠洲市でも土砂崩れが発生。70代の男性が死亡しました。

死亡した男性の親族
「ずっと呼んだりしていた『どこにおるか』と呼んでたけど、だめやった。何も返答なかった」

道路が寸断され、救助活動が行えない地域もあるとみられます。8月末、災害派遣を終えたばかりの自衛隊に、石川県は再び派遣を要請する事態となっています。

被害拡大の現場はいま…

膳場貴子キャスター:
大雨の続く現地が今どうなっているのか、MRO北陸放送の野﨑まどか記者が輪島市に入っています。野﨑さん現地の様子を伝えてください。

MRO北陸放送 野﨑まどか 記者:
輪島市の中心部から南西25キロほどの門前町にいます。能登地方では朝から雨が降り続け、その勢いは時間を追うごとに激しくなっています。

国土交通省の復興事務所によりますと、21日午前9時半ごろ、国道249号中谷トンネル付近で土砂崩れが発生し、地震の復旧工事にあたっていた作業員4人と連絡が取れなくなりました。

このうち、トンネルから離れた場所で作業をしていた1人は、崩れた土砂の上を自力で乗り越え、トンネルまでたどり着いたということです。警察と消防が天候の回復を待って22日午前11時から、残る3人の捜索を始める予定です。

また、一時トンネル内に取り残されていた作業員と住民27人は21日夜、工事の拠点となっていた事務所まで歩いて到着しました。中谷トンネルは、能登半島地震で内部のコンクリートが崩落し、通行止めが続いていましたが、復旧工事によって、9月25日に地元住民などに限って、片側交互通行が再開される予定でした。

駒田健吾キャスター:
野﨑さん雨が激しく降っているようですがその現場に来るまでの様子はどうでしたか。

野﨑まどか 記者:
私は1時間ほど車を走らせて、七尾市というところからこちらの輪島市門前町までたどり着きました。午前6時ごろは雨はポツポツとまだ弱い形でしたが、それが時間を追うごとにつれ、あっという間にこのような強い雨に変わりました。さらに雨に加えて風も出てきました。ここから1時間から2時間ほどが能登では雨のピークとなっていて、住民も不安を抱えています。

仮設住宅を浸水地域に建てざるを得ない事情も

駒田キャスター:
被害の情報をまとめて見ておきましょう。
珠洲市で70代の男性が土砂崩れに巻き込まれ死亡したほか、1人が行方不明となっています。また、能登町でも1人が行方不明、輪島市では住宅が流されるなどしていて5人の行方がわかっていません。(22日午前4時時点)

輪島市の中谷トンネルでも復旧にあたっていた作業員3人の捜索が、続いているということです。

膳場キャスター:
さらなる被害が出ないか心配なところです。

ジャーナリスト 浜田敬子さん:
7月末に能登の取材に行き、門前町にも取材に行きました。輪島は2008年にも地震があり、やっと復興したと思ったら能登半島地震があったということで、地元の皆さんはやはりすごく疲れてらっしゃった。でも、一生懸命復旧・復興に取り組むところに今回の雨でかなり門前町の被害が大きいというふうに聞いてます。

能登半島地震の復旧・復興がなかなか進んでないので、7月末でも家が壊れてそのままでした。輪島のある方は「国や県はここを地震のテーマパークにするつもりなんでしょうか」と言われていて、特に一番深刻なのが住宅の不足の問題でした。

仮設住宅があれだけ浸水してるのは、広い土地がないので、ハザードマップの浸水地域に建てざるを得ないという事情があり今回の被害に繋がっています。

しかし、それでも仮設住宅が足りず入居できずに、一部損壊の住宅に住まざるを得ない人たちが、今回の被害で雨でどういう状況なのか、とても心配してます。

(「サンデーモーニング」2024年9月22日放送より)

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