ずらり並んだ水耕栽培レタス、発育不良苗をAIがほぼ完璧に見抜く
Techable / 2021年2月4日 16時0分
AI(人工知能)は、様々な産業分野で実力を発揮し始めている。それは農業でも例外ではない。例えば(株)トーヨーホールディングスのプロジェクトチームが昨年開発した、AI生育状況管理システムだ。
栽培中のレタスから育成不良の苗を見つけ出すのが、このAIシステム。当初はどの程度使い物になるか疑問だったが、実際に水耕栽培農園で2ヶ月試用したところ、なんと不良苗の検出精度97%、ほぼ完璧と言える仕事をこなすことがわかった。
学習したAIがレタスの外見から判断レタスの水耕栽培は比較的管理が楽と言われているが、それでも、水の供給量やそこに混ぜる肥料の量などを、適切に調整しないとうまく育たない。
発育不良の苗があった場合、通常は経験を積んだ人がレタス棚の間を歩き回り、目視で見つけ出し、育成条件を変えて育つようにしてやっている。
AI生育状況管理システムは、この人の目と脳の代わりになるものだ。歩き回る人の代わりに、カメラ(を搭載したユニット)が自動で巡回する。ずらりと並んだレタスの映像が撮影され、クラウド上のAIに送られる。
このAIはすでに、良苗・不良苗の見た目の違いを学習済み。送られた多くのレタスの画像を瞬時にチェックして、不良苗を発見し、使用者のコンピューターに通知を出す。
発見の精度は97%と発表されている。熟練者でさえ見落としがあることを考えると、このAIの仕事ぶりは素晴らしいと言っていいだろう。
農業の少子高齢化に対応少子高齢化が顕著な農業の現場では、人手不足が深刻化している。また、レタス水耕栽培をはじめとした施設園芸(ハウス栽培)では、熟練者の持つノウハウが若手に継承されていかないことが発展を阻害しているとも言われる。
AI生育状況管理システムは、こうした問題を解決するために開発された。現在は発育不良の苗を見つけるだけだが、近い将来、病害を検知したり、収穫に最適な時期を予測したりする機能が追加される予定だ。
PR TIMES
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
アクアポニックスとしては日本初(※1)となる栄養機能食品の販売を開始
PR TIMES / 2024年4月9日 10時15分
-
株式会社FAMS:「野菜の未来」は私たちが守ります!
PR TIMES / 2024年4月1日 11時15分
-
マクニカ、フード・アグリテック分野におけるオープンイノベーション拠点を新横浜に開設
@Press / 2024年3月27日 10時0分
-
世界トップシェアのトラクター用GPSナビアプリ「AgriBus-NAVI」のWeb管理画面「AgriBus-Web」で業界初(2024年3月自社調べ)の地温・土壌水分の表示機能を搭載
PR TIMES / 2024年3月24日 14時40分
-
植物の生育にプラズマクラスターが効く?! シャープが初確認したその仕組みとは
マイナビニュース / 2024年3月22日 18時55分
ランキング
-
1楽天グループ、決済アプリを統合 ペイペイ経済圏に対抗
共同通信 / 2024年4月18日 17時41分
-
2円安の流れはしばらく継続?
為替の見通しや介入の有無を徹底解説Finasee / 2024年4月19日 7時0分
-
3東証、一時1300円安 大幅反落、2カ月ぶり安値水準
共同通信 / 2024年4月19日 12時5分
-
41ドル=154円 円安で家計負担は「11万円増」試算も 「電気」「都市ガス」負担軽減措置打ち切りで家計に打撃
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月18日 17時13分
-
5いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください